「決められるんですよ。決められるんですよね」
―― 坂井議員は副大臣や政務官として、菅氏と仕事をする機会もあったと思います。特に観光庁担当政務官の時は、ビザ緩和や免税品の拡充などを菅氏に提言し、実現させたという経緯があります。上司として「仕事がしやすい」関係でしたか。記者会見を見ていると「コワモテ」にも見えてしまいますが、実際のところはいかがですか。
坂井: 単なる政務官と官房長官ということではなく、やはり選挙区が隣でそういうふうにいろいろとご配慮いただいているという感じでしたので、相談はしやすかったです。今出たビザ緩和の話では、観光客を増やしたい国交省は前向きな一方で、法務省と警察庁の反対で実現できておらず大きな課題になっていた、という背景がありました。私からは他の国ではどうなっているかという話をさせてもらいました。韓国では(ビザなし入国を)オープンにして、さほど大きな問題になっていないので、韓国程度はビザ緩和しても大丈夫ではないか、といったやり取りをさせてもらいました。そこで2人で目安を作って、「そこの目安まで今回やってもらうか」ということで、菅さんの方が役所と大臣を集めて「このくらいにしよう」と決めたときに秘書官を呼んで、「3~4日後の10時」と決めて(関係)4大臣を集めて、そこで菅さんが「これこれ頼む」という話をして、それでビザ緩和が決まったという状況がありました。とにかく頭がいいし(頭の)回転がいいし決められるんですよ。決められるんですよね。
―― 8月31日のNEWS23(TBS)では、三谷英弘衆院議員が
「最近流行っているインターネットの動画とかを見て、一緒になって『すげーなこれ!』みたいな感じで喜んだりする。大笑いしてる」
と話していました。意外なエピソードですが、どんな動画を好んでご覧になるのしょうか。
坂井: いろいろですよ。「評判の動画」みたいなのがあるじゃないですか。
―― ツイッターで言うところの「トレンド」入り、ユーチューブの「急上昇」のようなものですね。
坂井: そうそう、そういうものを、我々が一緒に行ったときに見せるわけです。三谷君なんかが「今、こういうのが流行ってるんですよ」って。動画によっては、(菅氏が)えらく大ウケすることもあります。こういう動画は大事な情報のひとつですし、世間でどういうことが話題になっているのかを知ってもらうのも大事だと思っています。
―― 坂井議員は安倍内閣で政務官や副大臣を歴任したわけですが、仮に菅氏が総裁に選ばれた場合、どういった形で菅(すが)内閣と関わりたいですか。
坂井: 何でもいいですが、菅さんの力になれればいいなと思います。求められるところでやれればいいです。
坂井学さん プロフィール
さかい・まなぶ
衆院議員、自民党副幹事長。1965年生まれ。東大法学部卒。松下政経塾(第10期生)、民間企業勤務、鳩山邦夫衆院議員秘書を経て2005年に衆院神奈川5区から出馬し、初当選。財務副大臣、総務・内閣府副大臣などを歴任。通算で現在4期目。