在籍期間長期化の「法則」?
ところで、3期生が4年間卒業者ゼロでいたこと自体もまた、乃木坂の盤石ぶりを証明していそうだ。グループの歴史が長くなるにつれて、在籍期間も長くなっていく「法則」が見出せるからだ。
1997年の結成から20年以上になるモーニング娘。を例にとると、OG合計30人(20年9月現在)の平均在籍期間は5年7か月だが、在籍5年未満のOG12人のうち、11人が2010年までに卒業している。逆に2010年以後、それまでいなかった10年以上在籍したOGメンバーが4人(高橋愛さん・新垣里沙さん・田中れいなさん・道重さゆみさん)現れている。
グループの活動が安定すれば長く活躍できるようになるという当然の理屈ではあるが、メンバーが変わらないことがファンに安心感を与え、固定層の獲得と新規ファンの定着につながる、というサイクルだ。
乃木坂でもメンバーの「5年在籍率」を計算すると、1期生が66.7%(36人中24人)、2期生が78.5%(14人中11人)と上昇傾向である(2期生は全員研究生からスタートしたがオーディション合格時から計算)。
結成以来乃木坂の看板メンバーは1期生に集中していたが、彼女たちからバトンを受け継いで歴史を作っていく役目も2~4期生は担っている。今後もエースの卒業が相次いでも、安定してグループを継承する土台は整っているだろう。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)