ハイシェン、メイサーク...よく見るようになった「台風の名前」 命名にはこんなルールが!

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次に台風11号が発生すれば名前は・・・

   ちなみに史上最強クラスの台風10号・ハイシェンは中国からの提案名で「海神」を意味する。台風9号・メイサークはカンボジアの提案名で、木の名前に由来するという。今年、台風11号が発生すれば名前は「Noul(ノウル)」になる予定だ。北朝鮮が提案した名前で、「夕焼け」を意味する。台風12号は「Dolphin(ドルフィン=いるか)」で香港が提案したものだ。

   140個の名前は、いずれも「文字数が多過ぎないこと(アルファベット9文字以内)、音節が多くなくて発音しやすいこと、他の加盟国・地域の言語で感情を害するような意味を持たないこと」(気象庁)などのしばりがあるという。

台風委員会のウェブサイト
台風委員会のウェブサイト

   ちなみに、ほかに台風委員会に加盟している国・地域は、ラオス▽マカオ▽マレーシア▽ミクロネシア▽フィリピン▽韓国▽タイ▽アメリカ▽ベトナムだ。いずれも台風の影響を受ける北西太平洋と南シナ海の国・地域だ。

   昨今はインターネットで民間気象情報会社の配信する気象ニュースを目にすることも多い。「ウェザーニュース」を運営する「ウェザーニューズ」社(本社・千葉市)は「(自社のニュースで)いつからアジア名を付けるようになったのかはデータが残っていませんが、気象庁が台風名にアジア名も付け始めたことを受けて弊社でも併記するようになりました」(広報担当者)という。

   一方、民放各局のニュースや情報番組の担当者は「まだ一般視聴者には聞き慣れないのと、文字数が多く読むとその分長くなってしまう」ことなどから、原則的にはアジア名は読み上げていないという。

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