プロ野球のDeNAは2020年9月3日、東京ドームで巨人と対戦し4-13の大敗を喫した。オープナーの戦略をとったDeNAはスペンサー・パットン投手(32)を先発のマウンドに送ったが、初回に3点を失い2回持たずにKO。2番手・武藤祐太投手(31)も巨人打線を抑えられず2回までに13点を失った。
チームは首位・巨人に3連敗となり、貯金はついにゼロ。巨人とのゲーム差は8.5ゲームに広がった。
いきなり3失点の初回、でもまだ「序章」
初回、パットンがいきなりつかまった。先頭・坂本勇人内野手(31)を三振に打ち取ったものの、続く松原聖弥外野手(25)を四球で歩かせた。1死1塁から亀井善行外野手(38)にセンター前に運ばれ、1死1、3塁で岡本和真内野手(24)にタイムリーを許した。なおもピンチが続き、1死1、2塁の場面で丸佳浩外野手(31)のライトフライを佐野恵太外野手(25)が落球。その後は犠牲フライで1点を失い、計3失点となった。
初回は悪夢の序章に過ぎなかった。初回に引き続いて2回のマウンドに上がったパットン。1死後、田口麗斗投手(24)を四球で歩かせてから乱れ始めた。松原に3ラン、岡本に2ランを浴び5点を失い、丸にツーベースを許したところで降板。後を継いだ武藤は田口にタイムリーを打たれるなど巨人打線を抑えることが出来ず失点を重ねた。DeNAはこの回、大量10点を失い、この時点で試合がほぼ決した。
2回までに13点を失ったアレックス・ラミレス監督(45)は4回以降、小刻みな継投策を取った。12点ビハインドの4回には山崎康晃投手(27)を起用し、5回にはマイケル・ピープルズ投手(28)をマウンドへ。そして8回には守護神・三嶋一輝投手(30)を登板させるなど、惜しげもなく勝ちパターンの投手を起用。登板間隔の事情があったにせよ、この日のラミレス采配はベイファンを落胆させた。