腹筋は朝晩計200回、ウォーキングは毎日40分
激務をこなすため、菅氏は体調管理には人一倍気をつかっているという。全国紙の番記者によると、菅氏は毎日午前5時に起床。主要紙すべてに目を通した後、腹筋を100回した後の6時台には40分間のウォーキングを日課にしている。東京・赤坂の議員宿舎の周辺を、雨の日も欠かさず歩くという。
腹筋は、自民党が野党時代に70キロ台後半まで太ってしまったことからダイエットとして始めたという。朝だけでなく、帰宅後も毎日100回こなす習慣を続けているという。
朝夕は政財界など幅広い関係者との会合を連日こなすが、ダイエットの意味もあり、炭水化物は極力控えているという。ただ、パンケーキなど甘いものが好物なのはよく知られており、時折スイーツなどの画像を自身のツイッターやインスタグラムに投稿している。ちなみに酒は、体質に合わないとのことで、嗜まない。
前出の番記者とは別の、全国紙の元番記者はこう話す。
「菅さんは官房長官就任以来、横浜市の自宅に1度も泊まったことがありません。何かあったら速やかに執務に入れるよう、常に緊張を解いていないのです。スイーツはほんの一時の『安らぎ』みたいなものじゃないですか」
首相となれば、激務は当然として、かかるプレッシャーは官房長官以上だろう。元番記者は言う。
「(同じく71歳で首相になった)福田(康夫)さんや(68歳で首相になった)麻生(太郎)さんも取材してきましたが、彼らと比べると菅さんは少なくとも今の段階では最も体力的にも精神的にも充実しているように見えます。ただ、新型コロナの問題も進行中ですし、中国・北朝鮮などとの外交も予断を許さない。諸々の懸案を支える、有能な閣僚や党役員を任命できるか、人事が大きな鍵を握ると思います」