「若い女性を『昭和のオヤジ目線』でキャスティングする傾向」など問題視
・出演者をキャラ設定や肩書などではめ込む傾向。自分に限って言うと「東大とハーバードに同時合格」がテロップに流れる場合が多いです。40年前の快挙(確かに快挙ではあった)に驚く人がいることも否めませんし、それで出演できるのならまあいい、という按配なのですが、そこに押し込みすぎる。
・「日本をほめる外国人枠」のようなものの存在を以前から感じていましたが「日本をほめまくる日本人枠」も出現しているように感じます。
・出演者が安い「感動」に涙する場面がお約束で「もういいよ」と思うほど盛り込まれる。
・若い女性を「昭和のオヤジ目線」でキャスティングする傾向。これはもう定番ですが #MeToo 以後、本当に世間の価値観は変わってきています。テレビは追いつく必要がある。
その上で、かつてのバブル期のテレビ文化の中には「さまざまなオルタナティブ文化や主流から外れた価値観が生息できていました。ですが今は余裕がない。先も見通せない」「そのしわ寄せが『やっつけで乱暴な、ポルノ的演出』という形で現場に降りてきてしまっている。とにかくテレビの元気がない」などと、昨今のテレビ番組について批判を展開した。
「テレビが衰弱し続ける中で手っ取り早い『いけにえ』を見つけ出そうとする傾向には業界がコンプライアンスを働かせるべきです。加えて視聴者も出演者もいじめに加わってはなりません。こんなことを言わなくてはならない状況がそもそも異常です」
「『テレビは楽しければそれでいい』と言えたイノセントな時代は終わってしまいました」
ロバートソンさんのツイートに対しては、投稿から9時間後の2日11時時点で、約3万5000件リツイートされ、約12万4000件の「いいね」が付いている。また、コメントもロバートソンさんに共感するものが多く、
「私はいつも、テレビでのいじめ・いじりの類を見ると、やめてほしいと思っていました。出演者サイドでこのように発言していく人が増えていくことを切に願います」
「モーリーさんの姿勢でその問題提起を是非ともTVを見る層と共有して欲しいです」
などの意見が並んだ。
唐突ですが意見表明をします。今後のテレビ出演ではいじめ、決めつけ、ステレオタイプ、ジェンダー差別、ステマ、ファクトチェックされていない情報流布になるべく抵抗することにしました。生放送では勿論やりますが、収録ではカットされてもやります。以下、長く深くなりますが私の考えを解説します。
— モーリー・ロバートソン (@gjmorley) September 1, 2020