巨人「首位快走」支えるトレード組 元コーチが分析する「常勝集団」の補強策とは

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   プロ野球のレギュラーシーズンが中盤に差し掛かり巨人が首位を快走している。2020年8月31日時点で2位DeNAに5.5ゲーム差をつけ、「14」の貯金をキープしている。シーズン途中に楽天から加入したゼラス・ウィーラー内野手(33)、高梨雄平投手(28)がうまく機能しチームの快進撃を支えている。

   2選手の補強はチームにどのような影響を及ぼしているのか。J-CASTニュース編集部は、巨人で戦略コーチ、楽天ではヘッドコーチを務めた橋上秀樹氏(54)に話を聞いた。

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「正しい形の競争」促す巨人のやり方

   今シーズン開幕直後の6月25日に楽天ウィーラーと巨人・池田駿投手(27)のトレードが両球団から発表された。さらに7月14日には楽天・高梨と巨人・高田萌生投手(22)とのトレードが合意に達した。巨人は開幕から1カ月以内に2度のトレードで選手を補強。橋上氏は巨人の補強策について次のように言及した。

「巨人は今年に限らずFAなどで頻繁に補強をするチーム。一時は有名選手ばかりを集めてどうするのかと叩かれた時期もありました。本当ならば自前の選手を育てるのが理想ですが、巨人は勝つことが宿命となっているので、育成を待っているほど余裕はありません。育成と補強を両立してチーム作りをしています」(橋上氏)

   また、橋上氏は他球団から移籍してきた選手に対するチームの方針についても言及。そこに常勝軍団を作り上げる基礎があるという。

「FA(フリーエージェント)で獲得する選手というのは、もといたチームでは主力でリーグを代表する選手がほとんどです。ただ巨人はそこに対して特別扱いしない。特別扱いしないということはFAで来た選手にも分かるし、周りの選手にも分かります。そうするとチーム内での正しい形の競争が起きやすい。FAできた選手にポジションを与えてしまうと、そこに競争が生まれない。周りの選手もこのポジションはダメだと勝手に諦めてしまう。そうなると全体的な競争意識が薄れてしまう。入ってきた経緯はなんであれ、入ってきた以上は贔屓なしの実力主義をとっている。選手層の厚さがチーム内での競争意識を高め、それがチームを活性化させて常勝軍団の基盤を作っている」
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