信託強化で「富裕層獲得」に勝機か オリックス銀行×ソニー銀行の事業提携を読む

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富裕層顧客獲得を目指すのは収益の効率性のため

   ところで「富裕層」の人たちとはどのくらいいるのだろうか。2018年に野村総合研究所が調査した結果によれば、金融資産を3000万円以上保有しているのは1169.2万世帯であることがわかっている。日本国内の総世帯数の約2割ほどである。

   金額に換算すると日本国内での総資産額が1539兆円なのに対し、金融資産を3000万円以上保有している人たちが866兆円で全体の半分以上を占めている。世帯の数は少ないが金融ビジネスの対象になる金融資産が大きいので、一度顧客を獲得して囲い込んでしまえば少ない顧客数で効率よく収益があげられることになる。

■金融資産の保有者世帯とその規模

引用元:野村総合研究所、日本の富裕層は127万世帯、純金融資産総額は299兆円と推計/野村総合研究所(https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2018/cc/1218_1)
この調査結果では金融資産保有額1億円以上5億円未満を「富裕層」と定義しており、本稿で説明した定義と異なっているものの、金融資産を持つ人がそれなりにいることに違いはない。
引用元:野村総合研究所、日本の富裕層は127万世帯、純金融資産総額は299兆円と推計/野村総合研究所(https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2018/cc/1218_1) この調査結果では金融資産保有額1億円以上5億円未満を「富裕層」と定義しており、本稿で説明した定義と異なっているものの、金融資産を持つ人がそれなりにいることに違いはない。
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