「最終的には長友がまたスタメンに」
こうした声が寄せられるのは、これまで長友自身が何度もレギュラーの座を奪い返してきたからとみられる。ガラタサライでも、外国人選手枠の問題で出場機会が減ったラスト半年ほどを除き、主力として活躍を続けた。
そして、7年在籍したイタリアの名門インテルでは、何度監督が代わっても信頼を勝ち取ってきた。当時のインテルは優勝から遠ざかっていたこともあって監督交代が多く、長友は在籍した11年1月~18年1月の間、10人の監督を経験。各監督の発足当初こそベンチに回る試合が多く「構想外」とも報じられた。その度に「移籍したほうがいい」という論調もあったが、勤勉さとひたむきな努力を続けてポジションを奪取。毎シーズン2ケタの試合に出場している。
サッカーメディア「ザ・ワールド」は17年10月、「(長友は)移籍市場が来るたびに放出の噂が流れ、インテルはより質が高いとされるサイドバックを補強してくる。ところが、最終的には長友がまたスタメンに戻ってしまうのだ」とし、イタリア国内でもこうした現象が「奇妙だ」と報じられたと伝えていた。
マルセイユのアマヴィは20年8月13日、新型コロナウイルスに感染していたことをクラブが発表していた。CLも戦うため、選手層の厚みは必須となる。長友にとって、体力的に衰えも出てくる現在とイタリア時代とではもちろん状況が異なるが、もし移籍が実現した場合、欧州の地で再び輝くことに期待が集まる。