ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)が、スーパーバンタム級に転向する可能性に言及した。2020年8月31日、地元メディア「The Manila Times」のインタビューに応じたもので、カシメロは元WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)との対戦を希望している。
カシメロ、ネリともに9月26日にリング
当初カシメロは4月25日にWBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)と米ラスベガスで3団体王座統一戦を行う予定だった。カシメロは早期に米国入りしていたが、新型コロナウイルスの影響で試合は延期となった。井上、カシメロの両陣営は統一戦実現へ向けて動いたとみられるが、交渉は成立しなかった模様だ。
井上戦を見送ったカシメロは9月26日に米国のリングに上がることが決定。防衛戦の相手は24戦全勝(19KO)のデューク・ミカ(ガーナ)となる。カシメロがこの防衛戦をクリアすれば再び井上との対戦が浮上するとみられるが、カシメロ自身は次の標的としてネリを希望。階級をスーパーバンタム級に上げる意向を示した。
カシメロが対戦を希望するネリは、カシメロと同じ9月26日の興行でリングに上がる。WBC世界スーパーバンタム級王者レイ・バルガス(メキシコ)の負傷により空位となった王座を同級9位アーロン・アラメダ(メキシコ)と争う。ネリが勝利すればバンタム級に続いて世界2階級制覇達成となる。