福岡市を拠点に活動するHKT48が2020年8月30日、「Zepp Tokyo」(東京都江東区)など6か所を舞台に開かれたオンライン音楽イベント「@JAM ONLINE FESTIVAL 2020」に出演し、最新シングル「3−2(さんひくに)」など計9曲を約30分にわたって披露した。
「3−2」が発売されたのは4月22日。新型コロナウイルス感染拡大の影響でグループの活動も限られ、ミュージックビデオ(MV)を除けば発売から4か月越しでの初披露となった。センターを務めた運上弘菜(うんじょう・ひろな)さん(22)は「本当にファンの人も待って下さっていたんじゃないかと思うので、本当にうれしかったです」と喜んだ。無観客での新曲披露に、村重杏奈さん(22)は「やっぱりオタクがいないなら、自分がオタクをするしかない」。自分の担当ではない時に声援を送ったり、終盤には法被に鉢巻き姿で「ヨタ芸」を見せたりして、ステージを盛り上げた。
ダンスパフォーマンスは3月末以来5か月ぶり
HKT48では、歌を中心にした公演「HKT48 THE LIVE」を福岡市内のレッスン場から配信。コロナ禍で活動が制限される間に励んだボイストレーニングの成果を披露している。初回配信は7月5日で、8月27日の配信で11回目を迎えた。ただ、本格的なダンス付きのパフォーマンスをするのは、3月末まで福岡市内の貸しホールで行っていた無観客公演以来、5か月ぶり。さらに、今回のZepp Tokyoのような収容人数1000人超の、いわゆる「大箱」でのパフォーマンスは、20年1月に東京ドームシティホール(東京都文京区)で行われたAKB48グループのイベント以来、7か月ぶりだ。
J-CASTニュースが20年春に行ったインタビューでは、HKT48メンバーは「3−2」の振り付けがこれまでになく難しかったことを明かし、村重さんは
「今回の振り付けは『しなやかさ系』『女性らしさ系』。角度がすごく大事なダンス」
などと話していた。「@JAM」のステージには「3−2」の選抜メンバー16人が出演。開演前には緊張のあまり「心臓出そう」(松岡はなさん)といったツイートが相次いだが、1曲目の「3−2」では、ぴったりと息の合ったフォーメーションを披露した。