台湾の蔡英文総統を始めとした政治家たちが、自身のツイッターで安倍首相の体調を気遣い、これまでの労いの言葉をつづったことが話題になっている。
安倍首相は2020年8月28日、持病の潰瘍性大腸炎の悪化を理由に辞任の意向を発表。蔡英文総統らは同日、安倍首相に対するメッセージを「日本語」でツイートした。
蔡英文「台湾にとってもっとも大事な友人」
安倍首相にメッセージをつづったとして話題になっているのは、蔡英文総統、賴清德副総統、林佳龍交通部部長、桃園市長・鄭文燦氏のツイート。それぞれ日本語で、以下のように投稿されている。
「安倍総理は在任中において台日関係に多大なる貢献をされ、今後どんな立場においても台湾にとってもっとも大事な友人であります。これからも、ともに台日関係をさらに強化していきたいと思います。どうぞお体を大事に、治療によって体調が万全になるように祈っております」(蔡英文総統のツイート)
「安倍首相の辞意表明を名残惜しく思います。在任中の台湾への支援により、台日友好が更に深まったことに感謝いたします。今はご健康が一番大切です。辞任後ゆっくり静養され、回復された後、直接お目にかかる機会があることを願っています」(賴清德副総統のツイート)
「この際ゆっくりご静養くださいますようお願いいたします。一日も早いご全快を心からお祈り申し上げております」(林佳龍交通部部長のツイート)
「これまでの #安倍首相 の #台湾 に対するご支持に感謝の意を表したいと思います。今後も台日関係を引き続き宜しくお願いします。治療によって体調を早く整えられることを願っております。そして、その暁には桃園においでくださいね!」(桃園市長・鄭文燦氏のツイート)
安倍首相の辞任表明に対しては、米国のドナルド・トランプ大統領を始め各国からコメントが発表されているが、複数の要人がいち早く、かつ日本語でツイートしたことは、日本ユーザーにインパクトを与えた。
これらのツイートはあるユーザーがスクリーンショットをまとめて投稿したことで注目を集めた。これに対し、ほかのユーザーからは、
「日本人として、首相を労っていただけたのは素直に嬉しいですね!」
「すごすぎる。素直にこんなふうに発信してくれる台湾て素敵すぎる」
「言葉が温かいな...もちろん政府の要人同士として、という側面はあるのでしょうが、人として体調を気遣って下さっているのが伝わってくる」
といった声が寄せられている。