毎日放送のラジオ番組「アッパレやってまーす!」の生放送の真っ最中に突如として降板を直訴した女優の小倉優香さん(21)が、同番組を降板することが2020年8月26日に発表された。
東スポに「降板テロ」と言わしめた小倉さんの直訴
ことの発端は7月29日。番組終了間際にケンドーコバヤシさん(48)から話をふられた小倉さんは「(番組を)辞めたいと事務所に言ったんですけど、3~4ヶ月話してくれないので、ここで言います。辞めさせてください」と、それまでの話の脈絡とは無関係に降板を直訴。他の出演者があっけにとられる中で番組はそのまま終了し、翌週から小倉さんは3週連続で番組を欠席し、そのまま8月26日に降板が発表された。
「番組中に降板直訴」という異例の事態から始まった今回の降板劇だが、26日の毎日放送の発表では、同社の三村景一社長の「ご本人のご希望どおり番組を降板いただきます」との言葉が紹介されたと報じられるなど、番組側の怒りがにじみ出ていたほか、一連の降板劇に対しては東京スポーツが翌27日に「小倉優香〝降板テロ〟の大きすぎる代償『怖すぎて使えない...』」との見出しで記事を配信するなど、マスコミ業界を大きく揺るがせた降板劇となった。
確かに、テロを連想すらさせる突然の降板宣言を行ったとあっては、小倉さんへのオファーが減っていくのは当然の流れ。それを考えると、今後の小倉さんの露出機会が減少していくであろうことは想像に難くない。まさしく、小倉さんは芸能生命の危機に瀕し始めているとも言えるだろう。
「頑張って抜け出す勇気を出した人が非難されるのは変」
ただ、一連の騒動をめぐってネット上では小倉さんへの非難の声が上がる一方で、事前に事務所に降板の意志を伝えていたと小倉さんが語っていたことを引き合いに出しつつ、
「耐え過ぎて自殺した人に耐えるなと言うのに、頑張って抜け出す勇気出した人に非難行くの変と私は思う」
といった、小倉さんの行動に理解を示すツイートが一定数噴出するなどしており、ファンの支持を大きく失ったとまでは言い難い状況だ。さらには、番組出演での「苦労」があったのではないかと同情する声も上がっており、この点を考えても、やはり、小倉さんがファンから見放されたとは考えにくい状況だ。
となれば、小倉さんの芸能人生命はまだまだ尽きていないとも考えられる。というのも、今やネット全盛の時代である以上、芸能人はメディアからオファーを受けなくても情報発信ができる時代になっているからだ。特に近年は芸能人がYouTuberとして活躍することが全く珍しくない状況であり、以前からグラビア活動などで知名度を稼いできた小倉さんが動画を配信するとなれば、多くのファンがYouTubeチャンネルを訪れることだろう。
さらに、小倉さんについては1月に格闘家の朝倉未来選手(28)との交際情報が出ているが、その朝倉選手はやはりYouTuberとして活躍中。そう考えると、小倉さんの今後は悪い材料ばかりではないとも考えられる。「芸能生命の危機」といった論は、もしかすると少し「古い」のかも?
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)