あの資生堂が「香水のせいだよ」言及
お盆明け、「香水」のサビを引用した「"ドルチェ&ガッバーナのその香水のせいだよ"でフレグランスの注目度が急上昇」と題するプレスリリースが出た。ドルガバ製品への注目度が今春以降、上昇していると伝えているのだが、その発表元は調査会社でも、通販サイトでもなく、あの資生堂だった。
資生堂グループは16年、ドルガバとフレグランス事業などの独占グローバルライセンス契約を締結している。だからリリースを打つこと自体に何ら不思議はないのだが、あの資生堂が歌詞を引用したのは驚いた。しかし、中身はいたって真っ当で、
「20~30代の新規愛用者の取扱い店舗への来店が増えると同時に、取扱いECサイトへのアクセスが集中し、一時的に在庫が完売してしまう状況も発生しました(現在は販売を再開)」
といった説明が書かれている。
キャッチーなタイトルと、企業イメージのギャップ、そして「香水のせい」と責任転嫁されているのに、それを逆手にとったリリースを打つ「懐の深さ」。ちょうどいいバランスで、魅力が引き立っている好例だ。
(J-CASTニュース副編集長 城戸譲)
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城戸譲 J-CASTニュース副編集長
1988年、東京生まれ。大学でジャーナリズムを学び、2013年ジェイ・キャスト新卒入社。Jタウンネット編集長などを経て、18年10月より現職。「ニュースをもっと身近に」をモットーに、政治経済からエンタメ、生活情報、炎上ネタまで、真面目とオモシロの両面で日々アンテナを張っている。ラジオとインターネットが大好き。(Twitter:@zurukid)