「揚げ足を取られる」
だが炎上はやまず、ツイッター上では「#石垣のりこ議員の辞職を求めます」というハッシュタグが一時トレンド入り。そうした中で29日にも、石垣氏を一部擁護する声があがった。
渡辺輝人弁護士はツイッターで「石垣のり子、あれで辞める必要、全然ないだろう。誰が書いたのか知らないが、下手な釈明文書作らない方が良かったのではないか。適切でない表現だった、と短く謝罪して消せば炎上しなかったのに」との意見を投稿した。
渡辺氏は続く投稿で、安倍氏の辞任について「事の本質は、安倍首相が持病を都合良く政治的に使っていることにある」とし、「そこで批判の仕方を間違えると、以前の私や今回の石垣のり子議員のように、揚げ足を取られる。安倍首相の設定した土俵(罠)に乗ってはいけない。批判の方法は、総理大臣としての責任を最後まで果たさせることに尽きるのである」との認識を示した。
弁護士の神原元はツイッターで29日、「たかがあの程度の発言でいちいち批判を浴びて発言を撤回するようでは、市民の発言の自由に対する萎縮効果が甚大である」として石垣氏に発言を撤回しないよう求めた。また、「民放のアナウンサーがコロナに罹患すると『危機管理がー』となるのに、一国の総理大臣が病気で公務を投げ出した時は、同じことを言った方が袋叩きになるんだからなぁ」とし、「前者を責めるのは間違いだ(後者もまぁ仕方ない)。しかし、あまりにもアンバランスなのが問題だ」としている。
潰瘍性大腸炎は、難病法にもとづく国指定難病(指定番号97)。難病情報センターのウェブサイトによると国内に16万人以上の患者がいる。多くの場合は症状の改善や消失(寛解)が認められる一方、「再発する場合も多く、寛解を維持するために継続的な内科治療が必要です」という。