安倍首相「突然の辞任」...後任やはり石破氏VS岸田氏?菅氏、河野氏は? 政治評論家・有馬晴海氏に聞く

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   続投とも見られていた安倍晋三首相が2020年8月28日17時からの記者会見で辞任を表明する見通しだと報じられて、驚きの声が上がっている。

   臨時代理はあるのか、ポスト安倍は誰がなる、と今後についても関心を集めている。今回の急転直下の動きをどう見るのか、政治評論家の有馬晴海さんに話を聞いた。

  • 辞任の意向と報じられた安倍首相(写真は、首相官邸サイトから)
    辞任の意向と報じられた安倍首相(写真は、首相官邸サイトから)
  • 辞任の意向と報じられた安倍首相(写真は、首相官邸サイトから)

「やっぱり体調が悪いんでしょうね」

   安倍首相が体力の限界を挙げて辞任するとの見方は、8月27日まで一部で根強かった。しかし、27日深夜になって、共同通信が「首相、継続意欲表明へ」とウェブ版記事で報じ、「職務継続の意欲を表明するとみられる」と伝えるなどし、28日になっても、その見方が依然有力だった。

   ところが、この日午後になって、NHKが安倍首相は辞任の意向などと報じ、共同も一転して、そのことを伝えた。「辞任する意向を固めた」と自民党関係者が認めたというのだ。

   こうした動きについて、政治評論家の有馬晴海さんは、J-CASTニュースの取材にこう話した。

「本当のところは、医者と本人しか分かりませんが、やっぱり体調が悪いんでしょうね。持病じゃないかもしれませんが、持病であっても、治療に時間がかかって迷惑がかかると考えたのだと思います」

   今後については、党員を含めた正式な党総裁選は行わず、自民党の両院議員総会を来週半ばにも開いて次の総裁を決めるのではないかとして、こう話した。

「緊急事態なので、国会議員投票で次の総裁を決めるのでは」

   「安倍さん本人はまだしっかりしていますので、麻生太郎副総理などの臨時代理は置かないのではないかと思います。安倍さんは、今後1週間ぐらいはコロナ対策などの公務を続けるでしょう。緊急事態ですので、全国を回っている時間はなく、国会議員投票で次の総裁を決めるのではないかと思いますよ」

   ポスト安倍候補としては、やはり岸田文雄政調会長と石破茂元幹事長が有力だとみる。

「急なことですので、安倍さんについていた議員がこのままでは困るとして、官房長官の菅義偉さんを担ぐ動きが出てくるかもしれません。ご本人は受けないのではないかと思いますが、担がれれば受ける可能性はあるでしょう。防衛相の河野太郎さんは、立候補はするかもしれませんが、現時点では勝てない見込みの方が強いですね」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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