車からナイフが見つかる
番組ではこの三田アナの発言の前、銃撃事件当時の状況をVTRで説明。地元当局がテーザー銃(スタンガンの一種)を使って拘束しようとしたが失敗していたと発表したことを報道した。また、撃たれたブレークさんが乗っていた車の運転席側の床からナイフが見つかり、ブレークさん本人もナイフを所持していたと認めているとした。
萱野氏は番組で、「差別を告白する側からすると、黒人は失業率が高い、貧困率が高く、これは差別の結果という認識になる。一方、失業率や貧困率が高いのは、たまたま才能に応じて採用された結果にすぎなくて、差別はないと考える人もいる」と述べ、こうした認識の違いが差別問題を根深くしていると論じた。
そのうえで銃撃事件について萱野氏は「差別を告白する側からすれば、一定の人種の人々は日ごろから職務質問されやすく、いつも色眼鏡で見られ、その延長にこの銃撃事件があったと。だから構造的に差別があるという意識。一方、警察の静止を振り切って車に乗ろうとした、車で暴走するかもしれない、車の中に武器が隠されているかもしれない、だから銃撃事件が起こったと。これは差別と関係ないと考える人もいる。この溝があるから差別を告白する人々の怒りもなかなか収まらないという現状がある」との見方を示していた。