三浦春馬さん、生前最後の「せかほし」で語った"経年美化" 「素敵な言葉を知った」とファンら感嘆

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   亡くなった俳優・三浦春馬さんが出演する「世界はほしいモノにあふれてる」(NHK総合、略称「せかほし」)の最新回が2020年8月27日夜に放送された。

   三浦さんにとって生前最後の収録回となった中で、三浦さんが口にした「経年美化」という言葉が、多くの人の心に刺さっているようだ。

  • 三浦春馬さん(2008年撮影)
    三浦春馬さん(2008年撮影)
  • 三浦春馬さん(2008年撮影)

岩手で買った漆器を手に持ちながら...

   「JAPAN! 究極の"台所道具"」と題した27日の放送では、石川の「イカサキ包丁」や岩手の「南部鉄器」など、日本各地で作られる「台所道具」にスポットライトを当てた。出演者の三浦さんと歌手・JUJUさんは、職人のこだわりや道具の美しさに迫った映像を、スタジオから見届けていた。スタジオのトークではJUJUさんが誕生日プレゼントとして三浦さんにもらったという「茶筒」が登場した。

   そして、三浦さんは18年に岩手で購入したという漆器を持参。ナレーターから「よく使うんですか?」と問われると「よく使っていますね。自粛期間中は毎日使っていた」と返す。そして、漆器を手に持ちながら、

「こうやって、徐々に色落ちがわかると思うんですけど、『経年美化』として楽しめる。ずーっと。それが漆の良さなんだよね、って」

   と漆器の魅力を語った。

   ここで三浦さんが口にした「経年美化」という言葉。広辞苑第七版(岩波書店)を調べると、「時間の経過により性質・品質が変わること。多くは物質や製品が劣化することをいう」という意味の「経年変化」は出てくるものの、「経年美化」は出てこない。また、不動産情報サイトのアットホームは、時間とともに品質が低下するという意味で「経年劣化」を不動産用語として紹介している。

   一般的に使われる「経年変化・劣化」を「美化」に置き換え、時が経つことを前向きに捉える言い回しを選んだ三浦さん。ツイッター上の番組視聴者からは「素敵な言葉を知った」「すごくキレイな言葉だなあ」とその言葉が心に刺さったという声が多く聞かれた。

   一方で、言葉の意味を三浦さんの姿に重ねる形で、

「『経年美化』とはそれはまさに春馬くん自身のことだよ」
「綺麗なおじさんや麗しいおじいちゃんになってからも見たかったな」

   と思いを寄せる人もいた。

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