山田孝之が変身!NHKアナがおじさん叩き! 「植物に学ぶ生存戦略」第4回もキテる

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   2020年8月26日に放送された「2020年 FNS歌謡祭 夏」の放送が間もなく終わろうとする中、その裏で、「知る人ぞ知る番組」の放送が始まっていた。その名は、「植物に学ぶ生存戦略4 話す人・山田孝之」(NHK・Eテレ)である。

   同番組はタイトルの通り、植物が子孫を残す上でいかに緻密な戦略を立てているかを解説しつつ、時折、人間社会に対するユーモアあふれる皮肉が飛び出す番組。話し手は俳優の山田孝之さん(36)が、聞き手はNHKの林田理沙アナウンサー(30)が務める。

   同番組は2018年9月27日に第1弾が放送され、第2回が2019年5月2日、第3回が2020年1月30日に放送されているほか、これらの再放送も行われるなど、一部の視聴者から熱狂的な支持を受け続けている番組だが、その根強い人気の理由は「番組の進行方法のシュールさ」だ。

  • 山田孝之さん(2017年撮影)
    山田孝之さん(2017年撮影)
  • 山田孝之さん(2017年撮影)

スキンヘッドのおじさんの頭をピコピコハンマーで叩かされる林田アナ

   第4回で特集された植物は「オオバコ」「ハラン」「シロツメクサ」の3つ。1つ目のテーマとして扱われたのは「オオバコ」だったが、その解説が実にシュールなものだったのだ。

   番組中ではオオバコについて、敢えて人間や動物に踏まれる場所に生息し、本来なら競合するであろう他の植物と競合しないという生存戦略を立てていることを解説していたが、その手法が実にユニーク。オオバコが踏まれることのダメージへの耐性の高さを解説するためとして、番組出演のために頭を丸めてきたというスキンヘッドの男性の頭をオオバコに見立てて林田アナにピコピコハンマーで叩かせたほか、オオバコの根が土の中に深く広がっていることを解説する際には、

「おじさんも今年で55歳。いつリストラされてもおかしくない年齢ですが、奥様と子供2人を育てるために会社にしっかりとしがみついています」

   と説明するなど、聞く人によってはハッとしてしまう表現でオオバコの生存戦略を説明しきったのだった。

   また、2つ目のテーマである「ハラン」については、その花がキノコを擬態していることを説明するために、山田さんが時折、俳優の岡田将生さん(31)に変身し(実際に、岡田さんは番組に出演)、岡田さんのファンであるという林田アナを「幻惑」しながら、その生存戦略を解説したのだった。

「自分に有益となる外部人材を寵愛」する「架空の男性」

   そして、最後のテーマである「シロツメクサ」ではシュールさが頂点に到達。シロツメクサの花は小さい花の集合体であり、その花が少しずつ咲くことによって花の新鮮さが長持ちしていると虫たちに誤認させ、有利に子孫を残しているとの説明を行う際、山田さんはなぜか、シロツメクサを「ジャンベさん」という、社会的地位がとてつもなく高いという架空の男性に例えた上で、ジャンベさんは周囲の人を常に利用しながら有利に仕事を進めていると解説。新内閣発足時の記念撮影を彷彿させるイラストを例示しつつ、「(ジャンベさんは)周りを同志で固め、1つの強い集団のように見せています」と解説した。さらに、山田さんは、

「うっかり失敗したときは、周りにいる仲間たちが責任を取っていなくなり、すぐに新しい仲間が入ってきます。常にクリーンな集団であることをアピールし、より長い間、偉いポジションを保つための生存戦略です」

   と解説したのだった。

   この後もジャンベさんについての解説は続き、山田さんは「自分にとって有益となる外部の人材を寵愛し、甘い蜜をたくさん吸わせるのです」などと解説。これらの解説を林田アナは時にけげんな表情を浮かべつつ聞くなどしていたが、全体としては山田さんの説明に納得。最終的に大筋で山田さんの主張を聞き入れると、番組はフィナーレを迎えたのだった。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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