乃木坂46・松村沙友理、28歳バースデー 10年目を迎える「りんご姫」の軌跡

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   アイドルグループ・乃木坂46に在籍する松村沙友理さんが、2020年8月27日で28歳の誕生日を迎えた。在籍10年目になる松村さんだが、同期のエースメンバーらが卒業していく中でもバラエティ番組やライブで存在感を発揮し続けている。その原動力はどこにあるのだろうか。

  • 松村沙友理さん(2018年撮影)
    松村沙友理さん(2018年撮影)
  • 松村沙友理さん(2018年撮影)

後輩巻き込み「軍団」「劇団」立ち上げ

   冠番組「乃木坂工事中」(テレビ東京系)で松村さんは、今でも視聴者に印象付けるシーンをしばしば作っている。8月23日放送の最新回では、「先輩のために取っておく仕出しの弁当で肉と魚のどっちがいいか」というトークになると、「鮭が好きなんですけど、塩鮭は好みじゃない」「『鳥久』のお弁当の時はそぼろを残してほしい」など細かなこだわりを語り続けると、しまいにMC・バナナマンの設楽統さんに「金出せ!」と一蹴された上に「熊出没注意」をもじった「松村出没注意」というテロップをOAで出されて笑いを取っている。

   7月5日放送回ではメンバーによる投票企画「一番この顔になりたいメンバー」で1位を獲得し、「ずっとお姫様のように可愛い方だなと思います。色が白くてうらやましいです」(3期生の山下美月さん)と後輩からも褒められて赤面していた。初期のキャッチコピー「りんご姫」を裏切らない可愛さは健在のようである。

   2011年に乃木坂46の1期生として加入した松村さんは、初期の人気メンバー「御三家」(橋本奈々未さん・白石麻衣さん・松村さん)の1人に数えられていた。グループの人気が上昇し仕事も増えていくと、松村さんの才能は企画力やプロデュース力にも発揮されていく。グループ内のユニットとして、松村さんらアニメ好きのメンバーを集めて「さゆりんご軍団」(松村さん・伊藤かりんさん・佐々木琴子さん・寺田蘭世さん・中田花奈さん)を作った功績は大きい。「真夏さんリスペクト軍団」「若様軍団」などのグループ内ユニットが多数生まれる先鞭をつけた。

   2018年のライブツアー「真夏の全国ツアー2018」でメンバー持ち回りで発案の「ジコチュープロデュース企画」の一環で前出の「さゆりんご軍団」の4人で寸劇を披露。本来は生田絵梨花さんのソロ曲の「「命の真実ミュージカル『林檎売りとカメムシ』」の替え歌「林檎売りと白米」で炊飯器から白米を盛って食べるなどの演出で観客を笑わせた(この演出にも松村さんの「大食い」というキャラクターが反映されている)。

   翌19年の「真夏の全国ツアー2019」でもライブ中に寸劇を繰り広げる「さゆりんご劇団」を立ち上げ、中村麗乃さんと田村真佑さんが参加。寸劇と事前撮りした映像でライブを盛り上げた。後輩メンバーを巻き込んでのアイデアマンぶりがメンバー・ファンから評価されている。

バナナマンとはもはや「腐れ縁」

   「乃木坂工事中」の前身番組「乃木坂って どこ?」時代から「公式お兄ちゃん」であるバナナマンとの掛け合いはもはや腐れ縁のようで、日村勇紀さんに対しては、「HK3」(日村嫌いスリー)の3人組(松村さん・白石さん・高山一実さん)として辛辣なコメントを浴びせたかと思えば、「手作りプレゼント選手権」(18年5月20日放送)で日村さんの誕生日プレゼントに自分の髪の毛を贈り、それを「いらないモノ交換会」(18年8月26日放送)で日村さんから突き返されると「だって、まちゅ(松村さん自身のこと)が乃木坂卒業した後、一生日村さんに会えなかったら、絶対日村さん、まちゅのこと忘れるじゃないですか」と涙を浮かべて抗議していた。ちょっと面倒くさい恋人のような役回りもやってみせている。

   一方設楽さんとの関係はまるで「ツンデレ」のようで、「乃木中」最新回での「金出せ!」のように一喝される時もあれば、クイズで獲得した食材でスムージーを作る「乃木坂46グルメ食イーン決定戦」(18年6月25日放送)で、相手チームがゲットした食材ばかり褒める設楽さんにふくれっ面をしながら「なんか設楽さんがそっちのチームばっか褒めてる」「こっちが勝ったのに!下手だなこっち褒めるとき」と突っ込みを連発して「なんかやりづらいな」(設楽さん)と困惑させることも。やりとりを見ていた日村さんをして「いいですね。いい関係ですね」と言わせる信頼関係を成り立たせている。

スキャンダルから救ったのも...

   ところが、松村さんは14年10月に「週刊文春」にて出版社に勤める男性と路上でキスをする姿を撮られていた。このスキャンダル以後、しばらくメンバー・ファンともぎこちない関係でいた松村さんをフォローしたのもバナナマンだった。

   15年1月19日放送「乃木坂って どこ?」で、松村さんの11thシングルでの選抜入りが発表された。この時

「ずっと、もうステージに立つのも人前に出るのも怖くなっちゃって、自分でもずっと、もうだめだって思って...、もう私できませんってずっと言ってて、何であいつが入るんだって皆さん思うだろうけど」

   と話した松村さんに設楽さんは、

「もうしょうがないじゃんって感じだよね。責める人の気持ちも分かるし。やっちゃったのは自分だからそれは責任もあると思うけど、昔のね、バカみたいな事を言っている松村が戻ってきてくれないと寂しいところもありますし」

   と話し、日村さんも「もういいでしょ。十分自分も痛い目を受けたんだろうし」と声をかけた。

   10~20代の成長途上のアイドルを見守る大人としてのバナナマンの存在が、乃木坂メンバーがのびのびと活動してこられた一因と思われるが、松村さんもその環境を最大限活かせた1人かもしれない。前出の「一番この顔になりたいメンバー」アンケートで1位を獲った時、恥ずかしがる松村さんに「普段は『褒めろ!褒めろ!』言うくせに褒める時になったら恥ずかしがって」(設楽さん)「今の『ん~』っていうのもすごいカワイイ」(日村さん)と、時には本音を交えて褒めたり励ましたりするバナナマンとの関係もファンにはほほえましく映っている。

   同い年の白石麻衣さんも卒業発表済みで、新内眞衣さんについで2番目に年長のメンバーとなる松村さんであるが、まだまだ後輩に負けないビジュアルと奔放ぶりが衰えそうにない。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)

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