「ポスト安倍」候補のメディア露出、相次ぐのは... 首相会見の内容、事前に? 識者に聞く

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

「辞める可能性もあるとみて、各メディアがインタビューに走る」

   こうしたポスト安倍候補の動きは、安倍首相の会見内容を事前に察知したものなのだろうか。

   政治評論家の有馬晴海さんは8月26日、J-CASTニュースの取材に次のような見方を示した。

「28日の会見は、コロナ対策の説明が中心になるようですが、そこで自らの健康についても言わないわけにはいかないでしょう。安倍さんから、何らかのメッセージはあると思います。体力が続かずに首相を辞めるか、健康が回復しているので万全な体制で続けたいと述べるか、どちらかになる可能性があります」
「当初うわさされたような副総理の麻生太郎さんを臨時代理にするといった中途半端なことはないのでは。メディア露出が増えているのは、安倍さんの体調によっては辞めることもあるとみて、各メディアがインタビューなどに走っているのだと思います」

   安倍首相が辞めるようなことがあった場合、今のところ、岸田氏か石破氏か、の大きな流れは変わらないという。

「岸田さんについては、発信力が弱いので総理として持つのか、石破さんについても、安倍さんに嫌われて20人ほどの派閥とともに党内で孤立している、といった弱みがあります」
「安倍さんが辞めた場合、任期途中の臨時総裁選になりますので、基本は国会議員の投票だけになります。加わるとしても、地方議員でしょう。そうなれば、岸田さんが有利になる可能性がありますが、石破さんの支持者が多い党員にも投票させるよう要求が強まるかもしれません。選挙の顔を考えれば石破さんですので、その可能性も出てきたと思います」

   菅氏については、関係の深い二階俊博幹事長ら何人かがくどいているといい、菅氏が受諾すれば可能性はあるとした。

「菅さんは、安倍政権を支えてきましたので、安倍さんに忖度している大多数の議員は、菅さんなら安心できると思っているでしょう。石破さんなら、干される恐れもあると考えていますから、やらないと言っている菅さんがやるとなったら、担ぐ流れが出てくるかもしれませんね」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

1 2
姉妹サイト