Jリーグ「若手GK」台頭の理由とは? 18歳のスタメンも...GKコーチが語る「尽力者」と「変化」

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「アカデミーからトップチームまで一貫した哲学でGKを養成」か

   「日本を代表するGK」として必ずと言っていいほど名前があがるのは、18年シーズン後に現役引退した川口能活(45)、楢崎正剛(44)両氏、そしてフランス1部ストラスブールの川島永嗣(37)だろう。川口氏は清水市立商業高(現・清水桜が丘高)、楢崎氏は奈良育英高、川島は浦和東高と、いずれも高体連出身、そしていずれも若くしてJリーグの舞台でポジションをもぎ取った。

   川口氏はプロ入り2年目の20歳で横浜マリノス(当時)の正GKを奪取。楢崎氏は横浜フリューゲルス(当時)入団初年19歳の時からゴールマウスを任された。川島はJ2・大宮アルディージャでキャリアをスタートすると、初年のイタリア留学を経て、翌年20歳のシーズンにレギュラーとなった。もちろんこの3人ですべてを語ることはできないが、「高校からアカデミーへ」と隔世の感もある。

「現代のJリーグクラブは、アカデミーからトップチームまで一貫した哲学でGKを養成する傾向にあると感じます。こうなると、高体連出身のGKはなかなかそこに割って入れない。クラブの方針に合うGKになれるよう、長い期間をかけて育てる。だからトップチームに加入して日が浅い選手も出場しやすく、連携しやすいのかもしれません。

例えば、育成組織でしっかり指導を受けているのか、今の若手GKは足を使ったプレーも上手いです。現代サッカーにおいて、GKがフィールドプレーヤーのように攻撃の組み立てに参加することは当たり前になっています。監督が追求する戦術にGKが直接関わってくるわけです。足元の技術が高いことは、チームにフィットする上でアドバンテージになるでしょう。その点も、今季の若手GK台頭の要因の1つだと思います」(山野氏)
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