「参拝者を巻き込んだ事故があっては絶対にいけません」「無許可で進めた場合は被害届を提出し、告訴も視野に入れます」
大阪府で開催予定のトレイルランニング大会をめぐり、「吉川八幡神社」(大阪府豊能郡)が猛抗議している。大会のコースに神社の敷地が含まれているものの、主催側から許可申請が一切なかったというのだ。
主催会社は取材に、申し入れが遅れてしまったと非を認め、許可が下りなければコースの変更も検討するとした。
過去にもトラブル
今年12月、有料のトレイルランニング大会「第4回能勢妙見山パワートレイルラン2020」が大阪で行われる。
15キロと25キロの2コースを設け、能勢妙見山や高代寺、吉川八幡神社、本滝寺などを回る。参加者は250人を見込み、11月中旬まで募集を行っている。
これに待ったをかけたのが、吉川八幡神社だ。8月24日にツイッターで「神社は開催について何も聞いておりません。同日神事もあり非常に困ります」などと困惑気味につぶやき、「無許可で進めた場合は被害届を提出し、告訴も視野に入れます」と警告した。
神社側がもっとも懸念するのは、参拝客の安全面。「一般参拝者の祈を阻害するべきではありませんし、ご高齢の参拝者もおられます。参拝者を巻き込んだ事故があっては絶対にいけません」と憂慮している。
さらには、「参加者が灯籠に衝突され破損したこともありました」と過去のトラブルや「豊能警察署へ確認を含め電話をしましたところ、道路使用許可申請は現時点まだ受け付けておらず神社行事等がある旨もこちらから注意勧告します。とのご返答でした」と運営上の不備も明かした。
一連の投稿は広く拡散し、主催側に非難が集中している。