過去に「ぬれ煎餅」や「まずい棒」などのヒット商品で話題を呼んだ銚子電気鉄道(千葉県銚子市、以下:銚子電鉄)が、再び注目を集めている。
銚子電鉄のYouTubeチャンネルでは社長が「売れるものは何でも売ってお金に変える」と語り、公式オンラインショップでは「線路の石」「カットレール」などの商品を販売。経営状況の深刻さが如実に伝わるとして、ツイッター上では商品を買って同社を救おうという声が広がった。
「年度末にはおそらく経営破綻であろう」
銚子電鉄は銚子駅〜外川駅の6.4キロメートルを結ぶローカル線・銚子電鉄線を抱える。会社が経営危機に陥った2006年には「ぬれ煎餅」がヒット。18年には経営状況の「まずさ」にかけて発売したお菓子「まずい棒」が話題を呼ぶなど、食料品販売でも注目を集めてきた。
そんな中、銚子電鉄は公式YouTubeチャンネル「激辛(つら)チャンネル」を7月22日に始動させた。第1回の動画では同社の竹本勝紀社長が登場し、「銚子電鉄はなんといってもお金がない会社でございます」と訴えるとともに、「このままの状況が続くと年度末にはおそらく経営破綻であろう」と具体的な「期限」を示すほど、経営が危機的な状況にあることを伝えた。
「なんとかして状況を打開すべく、売れるものは何でも売ってお金に変える。それが当社のモットーでございます」
社長のこんな言葉とともに、紹介された商品が「線路の石」だった。その名の通り、銚子電鉄の線路に敷かれていた石が缶詰の中に入っているというもので、「重し」や「インテリア」として使えるとした。