2020年8月23日に放送されたテレビ番組「ゴッドタン」(テレビ東京系)で、次々とYouTubeに参入するお笑い芸人をめぐる事情が紹介された。
中でもTKOの木下隆行さんが受けた「バッド数」や、さらば青春の光・森田哲矢さんの動画収入が注目を集めている。
悪い評価が多すぎる芸人
この日、新企画「YouTube芸人サミット」で紹介されたのは現在YouTubeチャンネルが好調な「かまいたち」「さらば青春の光」「ダイアン」「ニューヨーク」の4組。その他にも江頭2:50、宮迫博之さん、中田敦彦さんなどテレビよりもネットに力を入れている芸人が次々とリストアップされる中、スタジオの劇団ひとりさんが「(TKO)木下さん入ってなくないですか?」と指摘した。
そんな鋭いツッコミに対し、MCを務めたかまいたちの山内健司さんは「木下さんは...チャンネル登録者数は少ないんですけども、バッド数だけとんでもない数です」と説明。木下さんが初めて投稿した動画には36万もの「悪い評価(バッド数)」が付いていることを明かしている。
なおそのYouTubeチャンネル「木下プロダクション」の登録者数は25日時点で約1万5500人。山内さん曰く「YouTubeの中でもバッド数と登録者数が割に合ってない」とのことだ。
家賃18万が動画収益で払える芸人がいる一方...
何故芸人がこぞってYouTubeに進出しているのか。その理由を語ったのは、さらば青春の光の森田さん。彼らのYouTubeチャンネルは「テレビ向きの企画を実践して自分たちもアピール」するという手法で製作されており、隙あらば「この企画どうですか?」とテレビ局に売り込むこともあるそうだ。YouTube時代ならではのしたたかな生存戦略である。
また、始めたキッカケは「少しでもお金になれば」と思ったことからだと話し、現在は月に40万程の再生回数で、18万円の家賃が余裕で払えるぐらいの収益を得ていることも明かしている。
しかし、「再生回数で収益が決まってくる、どんな内容で叩かれようが再生回数が多ければいい」と語った森田さんに対し、山内さんはすかさず「バッド数が多い動画に関しては広告がつかない。Google社に適切だと思われないと...」と反論。再びTKO木下さんの動画を例に挙げ、彼は「ただ叩かれてるだけの状態。ボロカスに言われただけ」と厳しい現実を突き付ける。
番組放送後、ツイッターからはあまりにもYouTubeに詳しい山内さんに「山内先生がハッスルしてて面白すぎた」「かまいたちがちゃんと本質を理解しているっぽくて楽しい」といった称賛が寄せられた他、「TKO木下がバチクソ弄られてて草」「木下の話はやめろwww」などの突っ込みも続出している。