井上尚弥の次期防衛戦は... 挑戦者筆頭候補ジェイソンのボクシングスタイル

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ガードは高いがボディーが...

   ジェイソンは右のオーソドックスでプロ戦績は21勝(18KO)1敗。唯一の敗戦は2018年10月にIBF世界バンタム級王座に挑んで判定負けしたもの。王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に挑戦し、12ラウンドを戦い抜いて1-2の僅差判定で敗れた。このタイトル戦はワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の準々決勝として行われ、勝者ロドリゲスは準決勝で井上と対戦し2回KO負けを喫した。

   井上が2回で倒した相手に判定で負けたジェイソン。だからといって必ずしも井上がジェイソンを軽くKO出来るとは限らない。これがボクシングの難しいところでもある。ジェイソンの実力のひとつの指標となるロドリゲス戦を振り返りながらジェイソンのボクシングスタイルを分析したい。

   初の世界戦ということもあり序盤はジェイソンに堅さが見られた。左右のガードを高く上げ、アマチュア仕込みのフットワークを駆使しながら教科書通りにジャブを突く。軽く体を左右に振り、ワンツーからの左フックは滑らかだが18KOの数字ほどの迫力は感じられなかった。ここで気になったのがボディーの防御だ。ガードが高い分、ボディーが空いてしまう。もし、ここに井上のボディーが入ったら...。想像するだけで恐ろしい。

   この世界戦でジェイソンが証明したのは「タフネス」と「距離感」だ。ジェイソンのフットワークは12ラウンドを通じて衰えることなく絶えずリング上で旋回した。終盤の接近戦では王者に力負けしなかった。そして距離感も良かった。フットワークを使うことで常に自身の距離に身を置き、ロドリゲスの連打には真っすぐに下がらず追撃を許さない。負けたとはいえ採点は割れ、ジャッジのひとりが115-113でジェイソンを支持。残り2人は115-113でロドリゲス。まさに接戦だった。

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