さだまさし「もともと偽善者だから」
今回の24時間テレビは「動く」をテーマとしたが、「動きすぎる」人としてシンガーソングライター・さだまさしさんが出演。ここでも「偽善」について語られるシーンがあった。
さださんは、20代で膨大な借金を抱えると全国でコンサートを繰り返した。50代で完済すると、「自由にしよう」と60歳での引退を考えていた。だが東日本大震災後、被災地でコンサートし、喜ばれると、「やれることがある。一生歌い続けよう」と心に決めたという。そして積極的にチャリティーに動き、15年には「風に立つライオン基金」を作った。
さださんは番組で、「売名行為、偽善行為とか、言う人は必ずいるから」と自らの活動について言及。「つらくないのか?」と聞かれると、「痛くもかゆくもない」と即答した。
「『売名行為』っていうけど、俺結構もう売れてるし、名前。『偽善行為』って言われても、もともと偽善者だから。そうだよ。言うだけ言って何もしないやつよりは、偽善者でも人のためにやるやつのほうがいいじゃん」
ツイッター上では放送中や放送後、「24時間テレビも高橋尚子も偽善者の集まりや」「偽善かどうかとかの前にどーいう理屈なのか分からんからポカンとされてるだけだと思う」「24時間テレビが偽善って何年も話題になってるけど、たいていの人が自分の言葉じゃない気がするんだよ」となおも批判的な声が。ただ一方で、出演者自ら「偽善」に関して発言したことについて、
「ほんまやらない善よりやる偽善といいながら走る高橋尚子凄いな。やつれながら走る姿素晴らしいな、この暑さの中なのでちょっと心配ではある」
「24時間テレビで高橋尚子が『偽善だと言われても、それで1人でも多くの人が救われるならば、偽善でもやる価値はある』って言ってて。首がもげそうになるくらい共感した。今まで偽善って言っててごめんなさい」
「さだまさしさんの言葉に全て凝縮されていると思った。『売名?もう名はうれてるから笑。偽善?そうだよ、偽善者だよ。何もしないよりしたほうがいい。』と。今年やり切ってくれた日テレに拍手」
「偽善的だなんて全く思わない。良い子ぶりっこだなんて全く思わない。Qちゃんも太鳳ちゃんも大好き。私も小さな目標をつくって小さくとも一歩を動き出したいと思う。ありがとう」
などと称賛する声も少なくなかった。