お笑いタレントのフワちゃん(26)が日本テレビ系「24時間テレビ」と並行して行われた生配信中に失禁し、スタジオが騒然となるシーンがあった。
フワちゃんは、笑いすぎたのが原因だとツイッターで明かす。どんな体調変化があったのだろうか、泌尿器の専門医に話を聞いた。
「おしっこ全部漏らして放送止まりました」
タレントの指原莉乃さん(27)と募金について考えることをテーマにした「スペシャル募金ルーム」。その生配信が2020年8月22、23日に行われる中で、ハプニングは起きた。
フワちゃんら出演者がイスに座って募金談義を繰り広げていると、失禁が分かり、出演者の1人がフワちゃんの前に立って、両手を広げる。見ないでとのポーズだ。
もう1人の出演者がスケッチブックでフワちゃん前の床を隠し、「離れて!」の声が飛ぶ。フワちゃんは、苦笑いしている様子だ。その後、「スタンバイ中につき 配信を一時中断しています」との画面が出て、しばらくしてまた配信が再開された。すると、床のじゅうたんのようなところには、失禁でついたとみられる足跡が残っていた...。
この様子はツイッター上などで紹介され、何があったのかと大きな話題になった。
フワちゃんは23日、ツイッターを更新し、「今日24時間テレビの生配信中に笑いすぎておしっこ全部漏らして放送止まりました本当にすみません」と報告した。
直前には、「生まれてはじめての24時間テレビ 出れてよかったたのしかった」と明かしていたが、「記念すべき24時間テレビ初出演の思い出リアルタイムで黒歴史になった」と残念そうだ。
お腹に力が入ったときに尿が漏れる「腹圧性尿失禁」か
実は、フワちゃんは、笑いすぎると失禁してしまうとツイッターやテレビ出演で度々明かしていた。中学校時代からだといい、2019年2月23日には、「わらいすぎておしこもれた」と床掃除に追われる写真付きで告白している。20年1月1日も、「いろいろあって新年あけて10秒でおしっこ全部もらしたさいあく」と悔しそうな表情の写真を投稿していた。
ツイッター上では、「トイレもまともに行けなくてずっと我慢しちゃったとかなの?」「分からんけど膀胱の病気か何かかな?」「病気の場合もあるので、気をつけてくださいね」とファンらから気遣う声が相次いでいる。
笑いすぎると失禁してしまうというのは、「腹圧性尿失禁」という状態のようだ。
日本泌尿器科学会のサイトによると、お腹に力が入ったときに尿が漏れてしまう状態で、骨盤の底にある筋肉(骨盤底筋)が緩むために起きる。女性の失禁の中で最も多く、週1回以上経験している女性は500万人以上と言われているという。
腹圧性尿失禁に詳しい常磐病院(福島県いわき市)の新村浩明院長は8月24日、J-CASTニュースの取材にこの失禁タイプだとしたうえで、こう解説した。
「原因としては、出産したり、加齢で筋肉が弱ったりすることが挙げられます。若いときのは、肥満になったり、運動不足だったりする可能性がありますね。咳や笑いで一瞬ちょっと漏れることはありますが、26歳の若さで全部漏らすというのは珍しいと思います。キャラ的に感情のコントロールをせずに大笑いが止まらないので、漏れてしまうのかもしれませんね」
この失禁を治す方法については、次のように話す。
「出産や加齢によって酷くなると、メッシュで尿道を支える手術などが必要になりますが、フワちゃんは若いので、まずは筋肉を鍛えればいいと思います。骨盤底筋運動という体操ですね。以前に『膣トレ』という本も出ていました。尿道も膣も骨盤底筋で支えられていますので、お尻や膣を締めたりするわけです。失禁が続いているときの対策としては、吸収性の高い尿漏れパッドやパンツなどがあります。フワちゃんは水着みたいな服装ですので、目立ってしまうかもしれませんが」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)