「全身全霊」「チャレンジャーの気持ち」「挑戦」
今回の記録更新は第2次内閣としての「連続在職日数」。第1次内閣を合わせた「通算在職日数」が2887日となり、戦前の桂太郎元首相が持っていた歴代最長記録を抜いたのは19年11月20日のことだ。当時安倍氏が口にした「受け止め」の内容は、今回とは大きな差がある。
まず、今回は安倍氏が取材に対応したのは2分弱だったのに対して、19年11月は3分強。さらに、国政選挙に連勝したことについては「感謝」「御礼」といった言葉を使わずに
「国民の皆さまから強く背中を押していただき、1日1日、お約束した政策を実現するために努力を重ねてきた。その1日1日の積み重ねによって今日という日を迎えることができたと思っている」
と言及した。その上で、「私の自民党総裁としての任期は2年近く残っている」として、今後の政権運営への意欲を示した。
「その責任の重さをかみしめながら、薄氷を踏む思いで、その緊張感を持って歩みを始めた初心を忘れずに、全身全霊をもって政策課題に取り組んでいきたい」
さらに、デフレ脱却、少子高齢化問題、戦後日本外交の総決算、憲法改正という4つの政策課題に言及した上で、
「これからも、チャレンジャーの気持ちで令和の時代、新しい時代を作っていく、そのための挑戦を続けていきたいと思う」
と話していた。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)