ユーチューバーとしても知られるNMB48の吉田朱里さんが、24歳の誕生日にあたる2020年8月16日、グループを離れて卒業することを動画配信で発表した。
吉田さんが卒業理由のひとつとして挙げたのが、「頼もしい後輩メンバーがこんなにもたくさんいる中で、私がいることでそのチャンスを奪ってしまうんじゃないか」ということだ。自らの卒業でグループ内の世代交代を促したい考えのようだが、次の「グループの顔」をめぐる情勢は混沌としている。
残る1期生は白間美瑠さんのみ
吉田さんはNMB48が発足した10年に1期生としてデビュー。「アカリンの女子力動画」で知名度を上げ、「女子力おばけ」と呼ばれることもあった。16年のNHK紅白歌合戦の出場者を視聴者からの投票で決める企画では6位にランクイン。AKB48グループ選抜総選挙では17年に16位、18年に14位に入り、2年連続で上位16位の「選抜」入りした。
現時点で現役を続けている1期生メンバーは、吉田さんと白間美瑠(みる)さん(22)の2人を残すのみだ。かつては山本彩さん(27=18年卒業)や渡辺美優紀さん(26=16年卒業)が「さやみるきー」としてグループの顔として知られてきたが、最近では吉田さんや白間さんが「顔」として活躍。直近のAKB48のシングル曲3作品、「ジワるDAYS」(19年発売)、「サステナブル」(同)、「失恋、ありがとう」(20年発売)でも、NMB48から参加したのは吉田さん、白間さんの2人だ。
吉田さんは卒業発表の中で、自分のやりたいことや、この先の仕事が決まっていく中で、「今ここで決断しないと、きっと、ずっと後悔したままグループに在籍することになる」と述べ、自分が卒業することで後輩の活躍の場を増やしたい考えを明かした。
「頼もしい後輩メンバーがこんなにもたくさんいる中で、私がいることでそのチャンスを奪ってしまうんじゃないかなと思ったので、卒業を決断しました」