文房具が宙を舞う! 「競技人口1人」のスポーツ「フリースタイルノートブック」が話題に

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   開催されるはずだった東京オリンピック・パラリンピックが延期となった2020年夏、とある「スポーツ」が話題を呼んでいる。

   手のひらでノートをアクロバティックに操る「フリースタイルノートブック」だ。ツイッター上では、自由自在にノートを操るプレイヤーの姿を取り上げた動画が1万リツイート以上拡散され、注目を浴びた。J-CASTニュースは競技の第一人者であり、「日本唯一の競技者」を自称する三浦靖雄さんに話を聞いた。

  • 三浦靖雄さんがプレイする「フリースタイルノートブック」(画像は三浦さんの動画より)
    三浦靖雄さんがプレイする「フリースタイルノートブック」(画像は三浦さんの動画より)
  • 三浦靖雄さんがプレイする「フリースタイルノートブック」(画像は三浦さんの動画より)

「僕に決定権がありますので、スポーツと言わせていただきます」

「スポーツなんですかね?」
「これはスポーツですね。競技人口は僕しかいませんので。僕に決定権がありますので、スポーツと言わせていただきます」

   既存芸術の枠を超えた「アウトサイダーアート」のキュレーター(学芸員)として活動する櫛野展正さんは、YouTubeチャンネル「クシノテラス」でオススメの「アウトサイダーアート」を紹介している。櫛野さんは20年8月17日に「フリースタイルノートブック」をプレイする三浦さんへのインタビュー動画を投稿した。前述したのは、動画中、櫛野さんが三浦さんに尋ねるシーンだ。

   三浦さんはインタビューで「フリースタイルノートブック」について「普通の文房具のノートを自由自在に操るというのを目標としたスポーツ」と説明している。インタビューでは、自然あふれる景色の中でノートを連続で裏表にひっくり返したり、背中に回したり、体の前で八の字に操ったりするプレイ動画も紹介されている。

   三浦さんはこれまで「誰に見せることなく一人で」やってきたため、周囲の反応はなかったという。ただ、プレイ動画をSNSなどで投稿するようになり「面白いねと言ってくれる人がこの1年間で初めてできるようになった」と語っている。

   櫛野さんはこのインタビュー動画を8月18日に自身のツイッターで紹介。すると、21日までに1万リツイート、3.4万いいねを記録するなど大きな話題を呼んだ。脳科学者の茂木健一郎さんは「おもしろいね!」と評価し、ほかのユーザーからも「世界1位の実力はやっぱ凄いですね」「最高にして最強、孤高の道を20年も歩み続ける求道者」など、競技を極めた三浦さんをたたえる声が聞かれている。

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