2Dドットの世界で「オンライン即売会」 注目のサービス「pictSQUARE」、運営会社が今後の展望語る

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なぜ2Dドットの世界観にしたのか

   原さんは、新型コロナウイルス感染症拡大以前からオンライン同人誌即売会サービスの構想はあったという。

「もともと、『オンライン仮想空間上で同人誌即売会を行えないか』という構想は数年前から考えておりました。首都圏のみで開催されるリアルの同人即売会では、地方に在住している方に金額的・時間的コストの負担が高く、気軽に参加できないという背景がありました。
本年2~3月頃よりコロナが騒がれ始め、続々と同人誌即売会の中止・延期の報 が届く状況を鑑みて、開発の実施を決断しました。3月下旬に開発を開始し、5月上旬にβ版をリリースしました。」

   また「pictSQUARE」は、かつてのRPGゲームのような2Dドットの即売会会場が話題となっている。原さんは、開発速度を優先しつつ、VRデバイスなどの機器を必要とせず、スマホまたはPCに対応し、ユーザーがカスタマイズしやすい媒体であることを検討した結果、2Dドットの世界に行きついたという。

「必要なのは『新しい体験』ではなく、これまでリアルで行っていたことを仮想空間でどれだけ再現できるか、でした。美しいグラフィックなどは必要ではなく、『人がいて、おしゃべりできて、頒布物を手に取れる』=リアルイベントの楽しさが満たせれば充分だと考えていました。また、本開発は時間との戦いであることもあり、開発コストも優先しています」
「もちろん、ユーザーの親しみやすさの観点からもドット絵は良いものだと思って います」

   過去に提供した「pictBLand」や「pictSPACE」といった同人向けのサービスから、ユーザーがカスタマイズできることへの需要が高いことを想定していたとし、

「美しいグラフィックやリッチなデバイスなどで開発を行ってしまうと、カスタマ イズの簡単さが失われ、弊社が用意したものでしか活動できなくなるユーザーが、pictSQUAREを楽しめなくなってしまうだろうと思います。『弊社が用意したものだけでなく、自分たちで試行錯誤して作ったものを楽しめるユーザーと楽しむ文化』があると認識しておりますのでカスタマイズ性も重要な要件でした」

と述べた。

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