レンブラントホールディングス(神奈川県厚木市)傘下のドムドムフードサービスが展開するハンバーガーチェーン「ドムドムハンバーガー」は2020年9月19日に東京・台東区にある遊園地「浅草花やしき」に店舗を出店する。
東京都内のドムドムハンバーガーは残り2店舗にまで減っていた。「絶滅寸前」からの新規出店に、ツイッター上の「ドムドムファン」からは感嘆の声があがっている。
店舗限定商品も販売
浅草花やしきは1853年に誕生した日本最古の遊園地としている。一方のドムドムハンバーガーも1970年に東京・町田市で創業した日本最古のハンバーガーチェーンだという。レンブラントホールディングスによれば、出店は「日本最古」「Born in Japan」(日本生まれ)という共通の価値観のもとで実現したという。
店舗では「浅草コロッケバーガー」やドムドムハンバーガーのキャラクター「どむぞうくん」の焼き印が入った「かりんとう饅頭」など限定商品も販売する。コロナ禍で外国人観光客の減少が伝えられる浅草への出店となるが「浅草・東京・日本の復興を共創することの出来得る社会的意義の高い事業と考えております。新型コロナウイルス感染症対策を徹底した上で、運営して参ります」とした。
ドムドムハンバーガーはかつて大手スーパー・ダイエーの子会社「オレンジフードコート」によって、ダイエーやマルエツといったスーパー内に数多く出店。全盛期の店舗数は400を超えた。しかし、2000年代以降はダイエーの経営不振のあおりを受ける形で店舗閉鎖が続出。17年にホテルなどを手がけるレンブラントホールディングスが事業を買収し、立て直しを進めていた。
20年8月21日現在、展開しているのは全国26店舗。東京都内では5月に北区・赤羽にある店舗が閉店したため、残る店舗はマルエツ大泉学園店(練馬区)と小平店(小平市)のみだった。「絶滅寸前」といえる状況からの新規出店に、ツイッター上のドムドムファンからは「まじでえ!?」「都内ドムドムが増えた!!!」など喜びの声が聞かれている。