大阪とはカウントのやり方が違うが、厚労省「そこまで定めていない」
重症者の定義について、厚労省の結核感染症課は8月19日、取材にこう話した。
「医学的な定義はまだありませんが、統計的に集める数字として事務連絡しています。都が報告してきた数字については、確認しているところですが、これに従っていないなら、ICUの数字も入れてほしいと思っています。統一の基準で確認しないと意味がないからです。独自の定義で発表しても構いませんが、国には事務連絡した数字を報告していただきたいです」
一方、大阪府の感染症対策課に取材すると、東京都とは違い、保健所に聞いたり、患者の発生届を見たりして重症者数をカウントしており、公表の数字には、病院に聞いたものは基本的に含まれていないと説明した。また、大阪府は、気管の挿管をした患者数も重症者に入れてカウントしている。
東京都と大阪府で重症者数をカウントするやり方が違うことについて、厚労省の結核感染症課では、こう言う。
「一般的に考えれば、病院に聞かなければ、重症者数は分からないと思いますが、ECMO、人工呼吸器、ICUの3つの数字を出していただければいいので、カウントの具体的なやり方までは定めていません。気管の挿管については、呼吸を補助するためにしますので、人工呼吸器を着けていない患者はほぼあり得ません。ですから、その数を入れることは気にしていないです」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)