先発陣のコマ不足も心配されるが...
先発の緊急降板に中継ぎ陣が奮起した。3回から2番手としてマウンドに上がった田中豊樹投手(26)は2回を投げて1安打無失点で切り抜けプロ初勝利をつかんだ。その後は細かい継投策で阪神打線に得点を許さず、8回に中川皓太投手(26)、9回のマウンドにはチアゴ・ビエイラ投手(27)が上がり、完封リレーを完成させた。
この日は打線が7回に火を噴いた。阪神2番手・望月惇志投手(23)を攻め立て1死3塁から坂本勇人内野手(31)がタイムリーを放ち1点追加。さらに松原聖弥外野手(25)がタイムリーで続き、最後は丸佳浩外野手(31)がレフトスタンドにスリーランを叩き込みこの回5得点。湿りがちだった打線が阪神投手陣から14安打8得点と、緊急事態の投手陣を援護した。
チーム力の差を見せつけ首位を堅守した巨人。その一方で開幕から先発ローテーションの一角を担ってきたメルセデスが、出場選手登録を抹消される可能性が濃厚となり先発陣のコマ不足が懸念される。今シーズンは野手をマウンドに上げるなど大胆な采配を振るってきた原辰徳監督(62)。その独自の采配でこのままシーズンを突っ走るのか。3連勝がかかる20日の阪神戦は、戸郷翔征投手(20)が先発のマウンドに上がる。