わさビーフ「愛されキャラ」更迭の裏事情 ファンは涙も...キンコン西野氏に賭けた理由

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西野氏要請の裏には、強い課題意識

   今回の発表後、消費者からはさまざまな声が寄せられた。

   関連ワードがツイッターのトレンド入りするほど話題となり、好意的にとらえる向きも少なくなかった。しかし、「わさっち」に愛着を持つ人は複雑な心境のようだ。

   山芳製菓のツイッターアカウントには800以上の意見が寄せられ、「これは、、、受け入れ難い、、、、」「もうわさっちは見られないの?」「デザインまで変える必要なかったのでは?と思います。わさっち引退嫌です」などとキャラクター変更を惜しむ声が目立った。

   山芳製菓マーケティング部の担当者は19日、J-CASTニュースの取材に、リニューアルの理由を「わさビーフが、お客様にこれからも末永くご愛顧いただくためには新しい取り組みが必要なタイミングだと考え、今回キャラクターも含めた大幅なリニューアルを実施いたしました」と話す。

   一大決心の裏には、強い課題意識があった。

「これまで、わさビーフのリニューアルは弊社内で開発を進め、完成して初めて世に出すという方法をとって参りました。しかしながら、リニューアルしたことはほぼ認知されず、一部のお客様以外には変わったことすら気づかれていないというのが実情でした」
「そこで今回は、社内の者だけではなく、外部の知見のある方にもご協力いただき、一緒に作り上げるという、これまでとは違った取組みを通して、多くの人に知っていただけるのではないかと考えました。では、誰に依頼するべきかを社内で検討した結果、クリエイターでもあり自身でオンラインサロンを主催しながらも、そのサロンメンバーの皆さんと共に様々なプロジェクトを遂行した実績のある西野亮廣氏にサポートいただきたいと考え、ご協力をお願いいたしました。実際に、西野氏より、自身のオンラインサロンのメンバーとの共同開発をご提案いただき、サロンメンバーとの商品開発会議が実現しました」

   同社の狙いは見事に当たり、過去にないほど大きな注目を集めた。

   オンラインサロンのメンバーとは、ファン増加のための施策を中心に話し合いを重ねた。ネットを積極的に活用する案が出た一方、「やはり一番はお客様と地道に対話したりすることが重要であることを教えていただきました」(担当者)

   「わさっち」は現時点で"復活"の予定はないという。惜しむ声については「弊社としても、もちろん愛着はございますが新しい一歩のために新キャラクターの『わさぎゅ~』にバトンタッチする形になります。変わってしまうことへの驚きや残念に思ってくださるお言葉を多数いただきました。これまで『わさっち』を可愛がってくださり、誠にありがとうございます」と感謝を伝えた。

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