「デザインまで変える必要なかったのでは?」「もうわさっちは見られないの?」。菓子メーカー「山芳製菓」(東京都板橋区)は2020年9月1日から、看板のスナック菓子「わさビーフ」のリニューアルに踏み切る。
お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣氏(40)の助言を受け、パッケージなどの刷新を決めた。
それに伴い、おなじみの商品キャラクター「わさっち」も事実上の"更迭"となる。消費者からは残念がる声が相次ぐが、同社は取材に「もちろん愛着はございますが、新しい一歩のために新キャラクターにバトンタッチする形になります」と答えた。
33年の歴史に幕
わさビーフは1987年に発売。ビーフの風味とわさびのツンとくる後味が特徴のポテトチップスで、ロングセラー商品となった。
発売当初から、パッケージには眠たげな目をした愛嬌のある牛のキャラクター「わしゃビーフ」があしらわれていた。2015年にはツイッターで新しい名前を募り、約3700の候補から「わさっち」が選ばれた。
そんなファンと築き上げてきた「資産」を手放すこととなった。山芳製菓は20年8月18日、わさビーフの全面リニューアルを発表した。
味は「わさび感をアップ」するなどマイナーチェンジにとどめたが、パッケージは大きく刷新。店頭で目立ちやすいデザインに変更し、「わさっち」から、牛をモチーフにしたようなキャラクター「わさぎゅ~」に切り替えた。
デザイン面は西野氏の監修を受けて決定。西野さんが主催するオンラインサロンの協力も仰ぎ、今回の一大プロジェクトが実現したという。