既存メディアにも先駆的な試み
既存メディアの報道の中でも、原爆を生き延びた実在の市民3人の日記を元に、3つのツイッターアカウントが連日投稿を続けるNHKの「1945ひろしまタイムライン」のように、先駆的な試みがSNSで大きな話題になった(ひろしまタイムラインの場合、個々のツイートがかなりシェアされたものの、「記事」の体裁ではなかったため、今回の分析では抽出できなかった)。
Yahoo!ニュースも、2015年にオープンした「未来に残す 戦争の記憶」と題した特別サイトをリニューアル。NHKや地方紙が制作した、戦時中の「日常」を取材した記事を紹介したり、地方紙などと連携して空襲の被害の全体像をわかりやすく伝えるサイトを整備したりした。
またYahoo!などのポータルサイト上やGoogleなどの検索エンジンを通じて、多くのネットユーザーに読まれた記事も、既存メディア・新興メディアを問わず多くあっただろう。また地方紙や全国紙の地方版に掲載された記事にも多くの力作があった。関心がある読者は、是非探して読んでほしい。