note社「同一人物であると断定できるものではありません」
note社は前述の仮説に警鐘を鳴らす。
「一般的なIPアドレス単体から、利用者の住所氏名やメールアドレス等を割り出すことはできません。回線種別によっては、会社名や建物名等が判明する可能性は存在しますが、それ以上の個人まではIPアドレス単体から紐づくことはありません」
「またIPアドレスは、適宜変更されます。たとえば街の飲食店やネットカフェなど同時に多数のユーザーで共用されたり、他のユーザーに再利用される場合があります。そのため、回線種別や接続時刻等にも依存しますが、IPアドレスの一致をもって、投稿者が同一人物であると断定できるものではありません」
楠さんも14日にnoteを更新し、「私が皆様を裏切るような書き込みをしたという事実はありません。また、同様に家族にも話を聞いたところ、そのような事実はないということでした」とあらためて憶測を否定した。
憶測を広めている人物について調査を進めているとも明かし、「note株式会社様からもご連絡を頂き、note株式会社様の弁護士の方を交えてお話させて頂いたところ協力して頂けるというお返事を頂きましたので、今後とも進めて参ります」と報告した。
note社は「今回の不具合により、名誉毀損などの被害をこうむったクリエイターに対しては、ご本人と連携して法的措置を含めてnote社がサポートいたします」と宣言し、楠さんのツイッターアカウントに「IPアドレスが外部から確認できてしまう不具合に関する、楠さまへの誹謗中傷につきましては、弊社の弁護士を交えて協力させていただく予定です」とリプライ(返信)を送っている。