ボクシングの元WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(25)=メキシコ=が、今秋にも世界戦を行うと2020年8月14日、複数の海外専門メディアが報じた。専門サイト「Noti Fight」によると、WBC世界スーパーバンタム級王者レイ・バルガス(29)=メキシコ=が足の骨折により休養王者となり、空位となる王座をかけてネリが王座決定戦に出場する。
ネリは最新のWBC世界ランキングでスーパーバンタム級1位にランクしており、8月29日に同級9位アーロン・アラメダ(メキシコ)との対戦を予定していた。「Noti Fight」によると、ネリが自身のツイッターで次戦に関して9月26日にタイトル戦を行うとコメントしており、アラメダとの一戦が9月にスライドして王座決定戦になる見込みだ。
世界戦実現ならば2年半ぶり
ネリはWBC世界バンタム級王者時代の2018年3月に前王者・山中慎介氏とタイトル戦を行う予定だったが、前日計量で体重を超過し王座をはく奪された。この事態を重くみたWBCはネリに対して一度は無期限の資格停止処分を科したものの、後に6カ月間の出場停止処分に変更した。
リングに復帰後はWBCバンタム級シルバー王座を獲得するなど順調にキャリアを積み重ねてきたが、2019年11月に再び体重超過の失態を犯した。エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)とWBC世界バンタム級挑戦者決定戦を行う予定だったものの前日計量でまたも体重を超過し、ロドリゲス陣営の意向で試合は中止となった。
バンタム級で体重超過を繰り返したネリは、階級を1つ上げてスーパーバンタム級に転級。今年3月28日にアラメダとWBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦を行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。この一戦が世界王座決定戦となれば、ネリにとって2年半ぶりの世界戦となる。