不確定要素が多いだけに...
ホンダも中国政府の景気刺激策で4月以降の需要が回復しており、米国市場も持ち直している。
スバルは中国で現地生産していないこともあり、中国市場の影響は少ないが、米国市場は緩やかに回復するとみている。
ただしスバルは世界販売台数の7割を米国に依存しており、米国市場の動向しだいでは業績予想が下振れする可能性がある。
日産、三菱自、マツダはこれまでの業績不振に今回のコロナ禍が重なり、赤字幅が拡大する見通しだ。日産、三菱自は業績悪化に伴う工場閉鎖や必要な構造改革費用を盛り込むことも赤字拡大の要因となった。マツダは環境規制対応の費用や工場の操業停止による生産ロスを特別損失に計上することなどが響いた。
しかし、通期で最終黒字を予想する勝ち組3社にしても、今後の新型コロナの影響は見通せない。日本だけでなく、米国、中国といった主要市場の動向しだいでは、今回の業績予想の修正も予想され、各メーカーの今後の新車開発や販売戦略に影響を与える可能性もある。不確定要素が多いだけに、今後の動向に注目したい。