炎上が怖くて公開するか悩んだ
キッズラインをめぐっては、「登録者数を購入しているのではないか」との憶測が以前から広まっていた。
18年10月に「不正は一切しておりません」と否定の声明を出し、以降は登録者数を非公開にしていた。その時点では約660万人だった。
前述の動画では、19年8月に1000万人を超えたと明かし、「炎上が怖くて、公表するかとても悩んでいた」と振り返る。
それでも公表に踏み切ったのは、次のエピソードがあったためだ。
「(こうくんの)参観会で、廊下に将来なりたいものの絵が貼り出されていました。ユーチューバーの絵を描いている子がとても多い中、こうくんの絵もYouTuberでした。今まで小さかったこうくん、ねみちゃんはユーチューブをやりたいとは言うものの、本人も気付かず無理をさせているのかもしれない、本当にユーチューブ撮影をやりたいのか、確信が持てずにいた私の背中を強く押されました」
キッズラインは20年8月11日にツイッターで、あらためて"水増し疑惑"を否定した。ダイヤモンドの盾を受け取るためには審査があり、グーグルは「著作権侵害の警告、コミュニティ ガイドライン違反、チャンネル登録者数の水増しなどがなく、アカウントが良好な状態に保たれているクリエイターのみが表彰の対象となります」と説明している。ツイートによれば、4か月にわたって3度の審査を受けたという。
SCデジタルメディアは公式サイトで、水増し疑惑を念頭に「誹謗中傷、名誉毀損、プライバシー侵害のようなクリエイターへ損害を与える行為は慎んでいただきますようお願い申し上げます」と要請し、「該当すると弊社が判断した行為につきましては法的措置を取らせていただかざるを得ません」と警告している。