「日航ジャンボ機事故」直後の「人事」暗闘 消えた「社長候補」...中曽根文書から読み解く

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「遺体の収容に必死でとりくんでいますが、みな疲れ果てているということです」

   遺体の搬送についても言及した。墜落現場となった御巣鷹の尾根では、13日夕方から14日朝にかけて山腹にヘリポートを建設。直線距離で約45キロ離れた藤岡市立第一小学校の仮設ヘリポートまで自衛隊ヘリで遺体を運び、さらに霊きゅう車で藤岡市民体育館に搬送、検視などが行われた。こういった現場の状況を背景に、こう続けた。

「あしたは天候が崩れるということで、現地の対策本部では遺体の収容に必死でとりくんでいますが、みな疲れ果てているということです。現場からヘリポートまで約300mあるのですが一人一人ヘリコプターで運ぶのにも平地でホバリングするようには長くとまっていられないということで、木を切り倒して現場からヘリポートまでのずい道を作った方が早いのではないか、という案が出ています。作るのに1日ではできませんが、このまま一体ずつ運ぶよりも結果的に早いのではないか、ということですね。でも夏でよかったですよ。遺体はくさりやすいけれど、まだ現場に行くことができますからね」

   「ずい道」は、墜落現場の「スゲノ沢」からヘリポートまで建設された遺体の搬出路のことを指しているとみられる。ただ、14日のヘリポート完成とともに搬出路も建設されており、それから1日以上が経過した15日に「案」として話題になった理由は不明だ。

   現場の過酷さが最後に話題になるのは「8/16 藤波 夕懇」。記者の

「取材記者も大変なようですよ。死臭がただよって食事がのどを通らない、と」

という問いかけに対して、藤波氏とみられる人物が

「そうでしょうね。暑いから。30度の傾斜というのは、そこにいると断崖絶壁みたいに感じるそうですよ。えらいところですねぇ」

と応じている。

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