石原さとみに視聴者は操られている!? 毎回「イライラ」しちゃうのは「計算のうち」なのかも

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過去の出演作でも...???

   ただ、この手の声、実は、最近の石原さん主演の他のドラマでも上がっていたのだ。2019年7月期に放送された「Heaven?~ご苦楽レストラン~」(TBS系)でレストランオーナーの役で出演していた石原さんに対しては、「石原さとみの役、他の女優さんがやってもあんなイライラする感じなのかな?とふと思う」といった声が上がっていたほか、2018年7月期放送の「高嶺の花」(日本テレビ系)では、「石原さとみ可愛くて好きなんだけど、テンション高い時の演技イライラする」といった声が出たほどである。

   さらに、2014年1月期放送の「失恋ショコラティエ」(フジテレビ系=嵐の松本潤さんとW主演)でも、「石原さとみのしゃべり方イライライライラ」との声が確認できる。思えば米国からの使者を演じた2016年公開の映画「シン・ゴジラ」でも、独特の存在感を披露していた。

   つまり、誤解を恐れずに言えば、役柄に関係なく「イライラする」との声が上がっているとも言えるのだ。

   しかし、である。石原さんは「イライラされ」つつも、ここ数年、毎年のようにドラマで主演を務めているのはもちろん、「アンサング・シンデレラ」では、第4話の視聴率が1話に続いて10%台に乗ったことが報じられるなど、その数字は好調。つまり、視聴者は「イライラする」と不満を述べつつも、石原さんのドラマを「見て」いるのである。

   「イライラする」というのは言い換えれば、視聴者の意表に出るような行動を取る、いわば「一筋縄ではいかない」キャラクターであるということだろう。石原さんの場合、そうしたクセの強いキャラを、しかもさまざまな役柄で演じ分け、かつなんだかんだで視聴者を引き付けているわけである。

   そう考えると、石原さんに対する「イライラする」という声は、その女優としての演技力の表れであるのはもちろん、その強烈な「吸引力」の表れとさえいうことができるだろう。文句を言いつつも石原さんの出演作を見続けているあなたは、知らず知らずのうちにその術中にハマっているのかも――。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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