「何のことか分かりません」 保健所の返答に「あほらしくなった」
40代の会社員男性は、39度の高熱や嗅覚・味覚の異変を感じてPCR検査を受けたところ、7月31日に陽性と判明。翌8月1日に保健所に電話し、「COCOAに陽性登録を行う際に必要になる、処理番号が欲しいのですが」と、登録を希望する意思を伝えた。すると、応対した職員は次のように返答したという。
「何のことか分かりません」
職員からは「調べてみる」とも言われなかったという。その後、入院先の調整などのため保健所とは何度も電話したが、COCOAや処理番号について保健所側から話はなかったという。陽性判定から1週間経った6日時点で、処理番号の通知はない。
「真面目に登録しようとしていたのに、あほらしくなったのでやめました。保健所の対応は非常に不満です」(男性)
名古屋市内の保健所をとりまとめている市感染症対策室の担当者は困惑しながらこう話した。
「市内の各保健センターでは市の職員が電話応対も担っており、業務については理解しているはずです。そういうことはちょっと想定できないのですが...」