まだ正常に戻らない国際列車も
しかし、未だに正常に戻っていない国際列車もある。それが東ヨーロッパ諸国とロシアを結ぶ国際列車である。3月頃からロシア鉄道が運営するロシア~ヨーロッパ間の国際列車は運休が続いている。8月1日から航空機による国際線が一部再開されたロシアだが、国際列車の再開は遅れる模様だ。
また、旧ソ連諸国のウクライナ、モルドバへの国際列車も運休が続いている。同じヨーロッパといえども、ドイツなどの西欧諸国と比べると医療体制が整っていない両国にとって、外国からの新規感染者は脅威と言える。
なお、2020年8月5日現在、日本語版の『ヨーロッパ時刻表』2020年夏号は出版されておらず、European Rail Timetable社のホームページから電子版を購入することができる。
今後、新型コロナウイルスの感染状況によっては国際列車を中心にダイヤを変更する可能性があるため、乗車券を購入する際は各鉄道会社のホームページを確認することをおすすめする。
(フリーライター 新田浩之)