優勝争いから離脱なら「若返り」シフトも
気になるのは投手陣だけではない。黄金期を攻守で引っ張ってきた「タナキク」の状態が上がってこない。田中広輔が打率.233、3本塁打、0盗塁、菊池涼介は打率.237、4本塁打、1盗塁とふるわない。菊池は二塁守備の名手で幾度も好守でチームのピンチを救ってきたが、「以前より守備範囲が狭くなった。菊池も田中も30歳を越えて脚力が落ちるのは仕方がない。次世代の選手を育てないと」という声も聞こえる。
新型コロナウイルスの影響で120試合制の今季、セ・リーグはクライマックスシリーズが行われない。ペナントレースの優勝争いから脱落したチームは若返りを図る可能性が十分にある。
ファームには高卒ルーキーで昨年58試合出場した18年ドラフト1位・小園海斗、俊足巧打の18年ドラフト7位・羽月隆太郎ら将来を嘱望される若手が控えている。このまま低空飛行が続けば、実績十分の「タナキク」も決して安泰ではない。