同人誌印刷所「応援」するなら、どんな発注が嬉しい?→「作りたいと思ったものを作って」

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おたクラブ「今は出来るだけ無理せず、ご自身のことを最優先で」

   2社に、同人関係以外でも受けたい依頼はあるか、もしくは受けているか尋ねると、どちらも受注しているとのことだった。オレンジ工房は、広告代理店を通してプロ野球球団やプロバスケットのグッズ。おたクラブも企業関連の公式グッズ類を制作しており、個人と企業の間で金額や納期の対応に違いはないとしている。

   そして、おたクラブは新型コロナウイルス感染症拡大の影響をこう語る。

「恐れ多い話ですが、弊社は印刷業によくある『受け』ではない『攻め』の独自の営業スタイルですので、他社様に比べての売上の減少率は少ない状況です。前年比70%程度の売上で済んでいます。先月が底で、前年比の50%程度でした。また、世相とマッチした印刷機・加工機を取り揃えておりますので、今の不況には強いです。印刷を主業として6年である程度の対策が出来ているのも、機械やシステムの構成を、より良いものにする姿勢がある為です。感染拡大前は本当にありがたいことに、受注が多く、あまりにも忙しかったので、現在社内インフラを整えるちょうどいい機会として、 従業員に印刷の仕組みの教育を行ったり、今行っている仕事の段取りの見直しをしたり、と、感染拡大前より皆で知恵を絞っている状況です」

   そして、サークルや一般の人たちに向けて

「最近、本当に印刷所側を心配していただいておりますが、もっと状況がまずいのはイベンター側の方々だと認識しています。コロナ禍が開けたら、皆様で、大変だったねとグチの一つでもいいながら、どんどん参加をしてあげてほしいと思います。情勢が情勢なので、収入が安定しなかったり、健康面もご不安かと思います。今は出来るだけ無理せず、ご自身のことを最優先でお考え下さいね」

と、コメントした。

   オレンジ工房は、同人誌印刷の売り上げが6割減となったが、それでも多くの注文を受けていると述べ、こうコメントした。

「弊社は小ロット低価格を売りにしていますので、この自粛の中皆さん大変だと思いますが製作意欲を絶やさないために、冊子は1冊からグッズも1個から販売しています。いつぐらいに復活できるか分かりませんが、その日までがんばって行きますのでよろしくお願いします」
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