「今年4月6月と、弊社登録の男性シッター2名が強制わいせつ容疑で続けて逮捕されました。被害に遭われたお子様やご家庭の方々に深くお詫び申し上げます」
ベビーシッターマッチングアプリの大手「キッズライン」は2020年8月7日、公式サイト上に経沢香保子代表取締による「社長より一連のお詫びと、安全対策、今後について」を掲載した。
同社では、ベビーシッター・キッズシッター(サポーター)と利用希望者をマッチングさせるサービスを提供している。このサービスに登録していた元ベビーシッターの男性が相次いで強制わいせつ容疑で逮捕されたことから6月、男性シッターの予約受け付けを停止した。(「キッズライン、男性シッターの予約受け付けを停止 登録者の強制わいせつ事件が問題に」、2020年6月4日配信)この対応をめぐっては、保育現場における男性差別ではないかと、疑問や批判の声があがっていた。
「活動していたほとんど全ての男性サポーターの皆様は大変誠実です」
この発表では、指摘が多かったとする「事案発生後の情報周知について」、「男性サポーター活動の一時停止について」、「レビュー制度について」についての説明、「実施した安全対策について」やこの発表に至る経緯、キッズラインへの思いと今後について言及している。大きな話題となった男性サポーター活動の一時停止については、こう述べる。
「弊社で活動していたほとんど全ての男性サポーターの皆様は大変誠実です。そのため、誠に断腸の思いではありましたが、男性サポーターの方がすでにお持ちの予約に対しては1ヶ月分売り上げ補償をするとともに、男性サポーターの活動一時停止を発表させていただきました」
そして、男性サポーターの活動停止に関して謝罪した。
「性差別などセンシティブな問題に触れ、皆様にご不快な思いをさせ、何よりも男性サポーターの皆様にご不安やご迷惑をおかけしてしまったこと、深くお詫びいたします」
また、事件を起こしてしまったサポーターの採用フローについても言及している。経沢さんによれば逮捕された二人の男性サポーターは、保育士免許を有し、保育所での勤務経験があること、キッズラインのスタッフと個別に面談を行い、登録プロセスにて犯罪歴チェックも行い、研修なども受講し、事件以前にはクレームなどもなかったとのことだった。