先生「たこ焼きです」視聴者「お好み焼きだよ!」 キユーピー3分クッキング、異色料理にツッコミの嵐

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   2020年8月6日に放送された「キユーピー3分クッキング」(日本テレビ系)が視聴者の間で話題だ。

   この日、番組が紹介したのは「ふわとろたこ焼き」。冒頭で杉上佐智枝アナウンサーが「今日は、フライパンで作る、大きなたこ焼きです」と元気良くたこ焼きを作ることを宣言すると、料理を担当する藤井恵先生が料理についての解説を始めた。

  • 「キユーピー3分クッキング」のサイトから
    「キユーピー3分クッキング」のサイトから
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お好み焼きのようなたこ焼き...!?

   開口一番、藤井先生は「見た目はお好み焼きのようなんですが、大和芋をたっぷり使っていますので、ふわふわな食感になります」と説明。はて、「お好み焼きのような」とは、どういうことなのだろう。

   また「お好み焼きのような」の後に続く「大和芋をたっぷり使っていますので、ふわふわな食感になります」という箇所が、「お好み焼きのような」を受けているかと言われると、あまりそのようには聞こえないため、いったいどんな料理になるのか、この時点ではなかなか視聴者には伝わりづらい。

   ともあれ、細かいことを気にしていては始まらない。そこで、番組を視聴していくと、材料の紹介に始まり、今日の主役である大和芋を藤井先生が手際よくすりおろす様子などが放送されるなどした後、大和芋と出汁が混ぜられ、さらにそこに卵が入れられた。適度に泡立てられると、いよいよ、フライパンでたこ焼きの生地を加熱するシーンが始まった。

   直径20センチのフライパンに油が注がれると、藤井先生は生地の一部を投入。続いてタコなどの具材をフライパンに投入すると、その上からさらに生地を流し込んで被せ、具材は全て生地の中に収められた。「中火で5分、加熱してください」との説明が終わると、加熱後の食材が登場。加熱によってしっかりと固まった生地は、確かにお好み焼きのよう......いや、今回のテーマはあくまで「たこ焼き」である。

   焼き上がった生地を一度皿に移し、再度フライパンに油を注ぎ、生地の上下を入れ替えて再度加熱を始めると、カメラの前にはいよいよ、両面の加熱を終えた「完成品」が登場。藤井先生がしっかりと焼き目がついた生地をフライパンから皿に移すと、実においしそうなお好み焼き......いや、「円盤状のたこ焼き」が姿を現したのだった。

「お好み焼き用のソースです」

   そう、今日の料理はあくまで「たこ焼き」。見た目はお好み焼きっぽい変わり種ではあるが、たこ焼き機がなくても手軽に作れる「たこ焼き」なのだ――視聴者としては、ひとまずそう言い聞かせる。

   しかし、ここで「事件」が起こる。「では、仕上げに......ソースをかけまーす」との言葉と共に藤井先生は画面上の字幕で「お好み焼き用ソース」と表記されているソースを「たこ焼き」にドバッ!! さらに杉上アナウンサーが「お好み焼き用のソースです」と、畳みかけるようにとどめを刺す。

   もちろん、たこ焼きソースの代用にお好み焼き用ソースを使うことはそう珍しくない。珍しくはないのだが、ここまで「これは本当にたこ焼きなのか?」「お好み焼きではないのか?」と揺さぶられてきた視聴者は、もうノックダウンである。

   削り節と青のりがかけられると、いよいよ切り分けが行われたが、その際に使われたのは、お好み焼き用のヘラ。「たこ焼き」が綺麗に4等分されると、その断面からは見るからにおいしそうなフワフワ感が漂っていた。完成品を見た杉上アナが「今日は生地に粉を使わずに、大和芋と出汁汁、そして塩と卵だけで作った、フライパンで焼き上げた『ふわとろたこ焼き』をご紹介しました」とアナウンスすると、番組は終了したのだった。

「最終的にたこ焼きになるんかと思いきや...」

   確かにこれは「たこ焼き」なのだろうが、その見た目はどう見ても「お好み焼き」。しかも、かけられたのは「お好み焼きソース」......という、いかにもおいしそうではあるが「謎の料理」が完成したとあって、番組放送終了後からネット上では、

「今日の3分クッキングのふんわりたこ焼きめっちゃ美味しそうだった...でもあれはたこ焼きじゃなくてお好み焼きだと思います」
「フライパンが出てきた時点で思ってた笑 ジワジワくるし最終的にたこ焼きになるんかと思いきや やっぱりお好み焼きやった」

といったツイートが噴出するなど大きな話題になった。

   何とも珍妙な料理を紹介した藤井先生。その手腕からはいささか「強引さ」も感じられないではないが、その藤井先生は8年前にも「強烈な」料理を紹介していた。

   2012年10月29日に放送された「3分クッキング」で藤井先生が紹介したのは「厚焼き卵」。この放送回ではタイトルの通り藤井先生が厚焼き卵を作る様子が放送されたが、その途中で卵が真っ黒にこげてしまうハプニングが発生。しかし、藤井先生はそれを全く意に介さず、「これがまたおいしいんです」「卵焼きって、結局は一番最後がきれいにまとまっていればいいんです」などと話しつつ、卵焼きを「完成」させて視聴者の間で話題になっていたのだ。これらのことを考えると、藤井先生は卵を使った料理の際には「暴走」してしまうということなのかもしれない。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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